第2話 美少女になりました。
次に意識が浮上したら、いきなりの痛み!
もー痛いと言うより熱痛い。特に左肩!
熱もあるみたいで朦朧としたまま、目を動かして周りを確認する。
メイド服とドクター服着た人達が私の周りを囲んでてなんか言ってるけどまた意識が落ちた。
それを繰り返して、何となくわかったのは、ドクターとメイドはマジモンのドクターとメイドでした。
私に向かってお嬢様と言って文句言いながら雑に扱うのと、親身になって励ましながら世話してくれるメイドがいる。
そして一度鏡を見せられて〖私〗があの暗闇で会った根暗な美少女になっていた。
何とか意識を保っていられるようになると、スープを飲ましてくれ、体を拭いてくれたりした。
何か転生?憑依?したみたいだけど、私が現状を落ち着いて分析できるのは、朦朧期から回復期に小出しで理解していったから。
正気の時に起きて別人になってたら錯乱しとったがな。そして周りから狂人扱いされてこの世界じゃ幽閉一直線だった。
そして朦朧期〜回復期の間ずっとここにいる人達の話を聞いて推論と合わせると
美少女の名前はサウスリアナで学生。赤髪、金目。公爵家の娘。
・母親は死亡。父親は見た事ないが生きてる。義兄もいるが仲が良くない。
・婚約者もいて皇太子!やっぱり仲が良くない。
・皇太子の側近に刺され重症。⬅ここ大事!
何したら学生の娘さんが婚約者の側近に刺されるわけ?!
結論から先になったけど、父親も義兄も見舞いに来ないし、皇太子も見舞いも何も無い。
果物くらい送れよ!
食べれないけど·····
メイドもサウスリアナに友好的なのとそうでないのがいる。
私の意識が戻ってからは表面上は心配して一生懸命世話しました的に言ってたけど覚えてるからな!
とまあ、こんな感じ。
あの美少女が何で鬱一歩手前な発言してたかわかったよ。
同情してしまったが一言言いたい!
だからってこんな重症な体を他人に任せるな!!!
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