第67話 ミッション1 Side 国王様゛
「近寄らないで下さい!」
俺様の部屋で逃げ惑う腹違いの妹。国内一美しいと言われた顔が、恐怖と絶望に怯え上がっている。
しかし、そんな顔を見るだけでは俺様の性欲は満たされない。
「ルミアーナ、貴様は俺様の奴隷になったのだ! さあ
部屋の角に追い詰めた。さあ、さあ、さあああああ!!
『国王様! 大変で御座います!』
誰だ! 今よい所なのだ! 邪魔をするな!
『国王様、一大事で御座います!』
「黙れ、黙れ、『黙れぇぇぇッ!!』」
俺様が怒鳴りつけると、無能な内務大臣のザーゴが俺様の枕元に立っていやがった。チッ、また俺様の夢を邪魔しやがって!
「国王様、一大事で御座いますぞ!」
「うっせェ、がなるなッ! 一大事なんざどうでもよいわ。ルミアーナは見つかったのかよ! 早く俺様の前に連れてこいッ!」
「それどころでは御座いません! 市民が……」
「暴動でも起きたか? 全員捕まえて奴隷にしちまえ!」
ったく、くだらねえ。何なら俺様が国王様になった時に、国民全員を奴隷にしておくべきだったぜ。オッ! それいいな!
「陛下! 暴動どころの騒ぎでは御座いません! 市民が――――」
「アン?」
「王都市民一万人が姿を消してしまいました!」
「へっ?」
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