第11話 【国王様゛のお話】―2

 「国王陛下。女性労働者の労働時間を伸ばした件については、各企業より高評価を得ておりますぞ」


 俺様の右腕とも言える税務大臣からの報告だ。


「そうであろう。俺様は国政の天才だからな」


「低賃金の女性労働者を採用する事で、企業の運営も楽になったとか、高給取りの男性労働者を解雇させて女性労働者を雇ったとか、各企業が頑張っておられるようですぞ」


「ふむふむ、各企業が運営に励むのは良い傾向だな。税収は上がっているか?」


「はい。女性労働者の総賃金が上がっておりますので、労働税が予算よりも大幅に増えておりますぞ!」


 フフフ、俺様の政策に間違いはないな。ルミアーナのヤツは男女平等労働・平等賃金などとほざいていたが、俺様のやり方の方が正しかった。


 女性労働者などは能力が無いのだ。低賃金で上等。そもそも女なんぞは男の三歩後ろを歩いておればいいのだ。


「国王陛下。そろそろサディスティア王国の外務大臣との謁見の時間でございます」


 俺様は税務大臣に促され、謁見の間へと行った。そこには既にサディスティア王国の外務大臣が待っていた。


「国王陛下、1〇コインショップの件でお話がございます」



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