エピソードR②

俺は声の主の方へ顔を向けた。


そこには白髪の混じった黒髪にオールバックの壮年の男性が立っていた。


「なんだ?寝起きで頭が働いてないか?それともいっちょ前に二日酔いか?」


ポケットから妙な金属製のボトルを取り出しそれを飲みながら近づいてきた。


「あ、、いえ、」


俺がどう答えて良いか迷っていると彼は


「とりあえずは大丈夫そうだな、ん?これか坊主が昨日飲んでいたやつの大人バージョンだな。とりあえず水飲んどけ。」


俺は差し出されたコップの水を飲み干し。


「ありがとうございます。ここは?」


彼の様子を伺いながら質問を投げかけた


「ここか?ここは俺のヤサ。そして野戦病院だ」


病院??にしては病院とは縁もゆかりも無いようなのしか置いてないし、日本の室内なのに野戦病院?拉致られた?いや、彼も日本人のようだし


などと回らない頭をつかって考えていると


「はははっ、ここは日本の〇〇県だし俺は日本人だ、病院ってのは例えだ」 


彼は大笑いしながら俺の頭をクシャクシャっと撫でた。


「アイツも色々拾いもんするがまさか人間とはな」


なんの事を話しているか俺には理解出来ていなかった。


「昨日小僧は近くのゴミ収集所で潰れてたらしい、それを買い出し中のアイツが拾ってウチに持ってきたって事だ。」


なんとなく思い出してきた。

警察の補導から逃げて落ち着いた時に。持っていたボトルを一気に飲んだのだ。


「酒の飲み方知らないのに安酒を一気に飲むからだな。さて、そろそろ帰って来るはずだが…」


彼が言ってる事はなんとなく頭では理解は出来てる。

心では理解出来てない。

そんな現状だった。


※作者より

なかなか更新しなくてすみません。

なんかモチベが上手く上がらなくて…

書き出した以上最後まで書き切りたいとは思ってます

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る