エピソードS⑩
「誠ー!そっちのダンボールは右隅!始はテーブルの上に物品置いて!裕貴はサボんな!!」
俺は1週間後の学祭に向けて男共に激をとばしていた。
腐っても部活動をしていて部長までしているのだ、多少人数が増えてきたので顧問から
「今年は色々模擬店とかできそうだな、っかしろよ?部費も何とか捻出してやってるんだから」
と圧を掛けられ裕貴も母親にお願いして、ユニ○フの看板や模擬店とかでできそうな小物の作り方を教えて貰った。
男性陣は会場設営、女性陣は小物作り。
あとはまぁ、持ち寄ったフリマ的な内容でお茶を濁すのとに決定していた。
「時雨ー、母さんの力貸してやったんだからちっとは俺に優しくしてくれよ。あ、始そこには別の置くから開けててくれ」
裕貴も愚痴りながらもなんだかんだで後輩に指示を出してるあたり良いやつなのは否めないな。
「だまれ、俺があくせくおばさんの活動協力してるからできた事だろ。あの件もあるんだから文句言うな。」
俺は丸めた書類でツッコミを入れながら各々の作業を見ると共に自分も作業を進めていた。
「部長、戻りました」
入り口をみると涼香とすみれがたっていた。
「ん。サンキュそっちも大方終わったみたいだな、野郎共、休憩しよう。」
簡単に椅子を並べると皆で座り飲み物を開けていった
「あと1週間後になったけど1年はどうだ?」
裕貴が唐突に聞いてきた。
なんだかんだで面倒見の良いこいつには助けられてる所が多いな
「俺等は楽しみにしてますよ。作業も楽しいですし、他校からの生徒も結構くるみたいなんでそれも」
と、誠
「私たちは、色々手作りしたり楽しいです。自分達が作ったのが売れるのかは不安ですけど」
とすみれが続けた
俺は頷きながら
「初めてはだれでもそんなもんだ、他校との交流も大切だし彼氏や彼女できるやつも少なくないからな、売れるか売れないかは関係ないから適当な人気で100人に売れるよりも1人でも喜んでくれる人がいたらそっちが一番だよ。」
とだけ答えた。
「部長って普段は裕貴先輩と一緒でテキトーなイメージが強いのに真面目な事結構言うんですね」
始が茶化しだした。
「始うるさい、お前だけ学祭周らず店番だけしと『部長ごめんなさーい!』」
俺が全部言い終わる前に始が謝ってきた。
そのやり取りを聞いていた部室の中に笑いが包まれた。
「お前たちにも言ってない事がまだあるけど当日は楽しんで頑張っていこう!!さて、作業に戻るぞ」
裕貴が含みのある笑顔を見せながら発破をかけ作業に戻っていった。
※作者より
次から学祭編です。
内容は承くらいにしていこうかなって
もう少ししたら物語も動きだすかなーと思ってます
次回!!
学祭と猫耳と冥途さん
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