エピソードS⑧

俺と募金活動をおえて叔母さんに挨拶をした後俺と裕貴はゲーセンに来ていた。


「まったく…次は絶対参加しないからな」


裕貴はまだ愚痴をいい続けてる


「といいつつ、なんだかんだ参加するから友達想いと言うか…いやマザ「言わせねぇよ?」」


裕貴をからかおうとして止められた


「うん。ツッコミが相変わらず早い」


と軽くスルーしながらクイズゲームの筐体に金を入れてはじめた。


すると


「あ、先輩たちだ!!」


と、数時間前に聞いた声に振り向くとすみれと涼華だった。


「お、偶然だな…いや、あの後ならここで会っても偶然じゃないか」


裕貴がにこやかに答えた。


「はい、私はあまりゲーセンにはいかないんですけどすみれちゃんがし…ムグッ」


振り向くとすみれが涼華は口を塞いでいた。


「ん?まぁこれからの中学生活で友達とかと行く機会増えるんだろうしいい経験じゃないか?」


問題に集中していた俺は適当に答えた。


「氷街先輩、クイズゲーム好きなんですか?」


涼華が画面を見ながら聞いてきた。


「なんだかんだ長いことしててな、知識は裏切らないし」


「たしかに氷街先輩は脳筋じゃなさそうですもんね、マラソン大会の時も後ろの方だったし」


といつの間にか涼華が横に座り勝手に回答ボタンを押しながら言っていた。


「なんで知って…あー、先生に聞いたのか」


ふむ、意外に正答率が高い…などと考えながら自問自答していた。


「すみれちゃんに聞いたんですよ、足を痛めてた所を助けて貰ったって、それで裕貴先輩に聞いたらボランティア部って聞いて…あっ」


思わず涼華は動揺して誤答をしてゲーム終了してしまった。


「あー、涼華言わないでっていったのに!!」


すみれは涼華の肩を揺らしながら抗議をしていた。


裕貴をみるとめっちゃこっちを見てニヤニヤと、ムカつく顔をしていた。


「あー、あの時の娘か、気づいてなくてすまない」


少し驚いてすみれをみた


「大丈夫です、あの時は本当にありがとうございました。」


改めてすみれはこちらを向いて礼をいった。


「きにすんな、あの場はそれが一番だったし足も無事そうでよかった、で、だ!」


俺は裕貴を睨みながら


「ん?知ってたんだな?それでたまにニヤニヤしてたと」


俺は裕貴のケツに蹴りをいれた。


「痛くないけど痛い!前にゲーセン言ったときに聞かれたんだよ、まさか入部までしてくるとはおもってなかったけど」


裕貴は逃げながら笑って答えた


「それに気づかないお前も悪い」


とズバッと正論を言われて答えに困った


「罰として帰りはすみれちゃん送ってくこと!俺は涼華ちゃんに色々聞いとくから!んじゃ!」


と裕貴と涼華はゲーセンを出ていった


「え?」


とした顔ですみれはこちらをみた


「はぁ、仕方ない送るわ」


俺は眉間を押さえて答えとりあえず駅まで送ることにした。

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