エピソードS⑥

「…さて、とりあえず新入部員一発目の活動として先生の居ないこの場で改めて自己紹介をしてもらおう。」


俺は部室と言うなの空き教室で裕貴と新入部員4人の6人で椅子に座りながら話し始めた。


「氷街時雨…一応織田先生に言われて中等部の頃から部長している。部長呼びは苦手だからやめてくれ」


と簡単に挨拶。


「松崎裕貴だ、陸上部と兼部でやってる。副部長ってより時雨の相方だ、陸上部をサボりたくなったときのために入部した(笑)」


…と、さらっと言いやがった。


「まぁ、時雨も言ってるし先生の居ないこの場で自己紹介と入部理由をいってもらう。意味はわかるよね?」


とニヤリと新入部員たちを見た


「始めまして!1年C組、斉藤誠っていいます。内申点欲しさに入部しました!」


と活発そうな奴がいきなりぶっ込んできた


一人目から濃いな新入部員よ…


「…始めまして、1年B組…香椎涼華です。募金活動などに興味があり、入りました。」


二人目は…黒髪ロングに眼鏡っ娘


うん、ザ文学少女だ、コミュニケーションとりづらそうだ


「押忍!1年B組土方始です。婆ちゃん子なのと氷街先輩の挨拶をみてギャグセンスを学べるかとおもって入部しました!」


こいつは…俺はギャグキャラじゃないぞ…


隣を見ると裕貴が腹を抱えて笑っていた


よし後で殴ろう


さて、最後の一人は


「始めまして!1年A組、春風すみれといいます。せん…運動が苦手で、でもこの学校で何か出来る事を探したくて入部しました!」


と活発そうなちっちゃい女の子だった。

おー、ようやくまともな人間か

こんな新入部員勧誘でまともなのが一人でも入るとは


まともな人間が入部したからか裕貴も驚いているようだ


「いいねいいね、素直でいいね来週土曜日から活動あるから放課後にここに集合ってことで」


俺は笑顔でそう告げるとその日は解散した。



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