エピソードS④

GW初日は案の定筋肉痛でまともに動けなかった。


もっとも、裕貴は元気にしていたらしいが


そんなGW2日目、俺は裕貴の家に遊びに行く事になっていた。


「伯母さんこんにちは~」


遊びに着なれたもので挨拶も早々に済ませ裕貴の部屋に入る。


「ん、時雨か、おはよ、起こしに来るのが美少女な幼なじみとかなら良かったのに…」


とベットからモソモソと裕貴が起き上がってくる。


「俺が来るのわかってて夜中まで遊んでたのか、勝手に始めとくぞ」


と寝起きの裕貴を無視してゲームに電源をいれる。


しばらくゲームをして家庭用ゲームに飽きてきた頃ゲームセンターに向かうことにした。


3人1組だ争う格闘ゲームやオンライン対戦型のクイズゲームで遊んでいる頃


裕貴が女の子に話しかけられていた。


「…で、…なんですよ」


「なら…して、…だよ」


裕貴はモテる、ちょっと変わってはいるが面はいいし、運動神経もいいから遊びに行くとよく話しかけられている。


大体いつも俺を呼ばれナンパ避けにされる。


『お前が来てくれると女の子から去って行ってくれるから助かるわ』


だと…うるせぇ


といつもならナンパ避けに俺を呼ばれるのだが今日は呼ばれる事がなく。話が弾んでいるようだ。


成る程、特段美人でも、可愛くもなく黒髪ロングか、あーいうのが好みか後でいじってやろう


と、考えているとニヤニヤしながら戻ってきた。


「お前、片○さんが好みじゃなかったのか?浮気か?つ」


と某とき○モのキャラクターを引き合いに出して俺は裕貴をいじる。


「あぁいうタイプは興味ないけど、思ったより話が弾んでなそれだけだよ」


とあっさり答えた。


「珍しい、話が合うとかそいつも変な奴だな、まぁいいやそういやフェニックスにランク上がったぞ」


「お、まじか!ランカー目指せるんじゃないか?」


そんなこんなで、あっという間にGWがすぎていった。



『高等部1年氷街、氷街時雨、昼休みに古文の織田まで来るように』


GW明けの平日にいきなり校内放送で呼び出しを食らった


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