エピソードM⑥
花火が終わり、人の波も帰る方向へと流れが変わる頃、俺達はまた手を繋ぎながら川辺を歩いていた
俺は舞に
「途中俯いていたけど大丈夫?」
と、申し訳ばかりに聞いた
「私、男の人とこんな風にお祭りにいけたらなぁってずっと思ってたんです、だからすごく嬉しかったんですけど…その恥ずかしくて」
と、小さな声で答えた。
「そっか、なら良かった、下手なことしたら憐にぼこぼこにされそうだしな」
と苦笑いしながら俺は答えた。
「大丈夫ですよ!憐ちゃんには楽しかったって報告します、 お祭り行きたいって言ってよかった、 今日はすごく楽し かったです」
と、頭を下げながら言った
「いいよ、俺も楽しかったし…また、 どこか遊びいこうか?」
と言うと
「は、はいっ!こちらこそよろこんでお願いいたします」
と驚きあわてて舞から答えた
俺はそれを見て苦笑いしながら
「んじゃ、これが俺のメアド」
「はい、わかりました」
と、一通り交換したあと駅前へと向かった
「それじゃ、 私はここで今日は本当にありがとうございました!連絡…必ずしますね」
と、舞は構内へとむかっていった
街中から流れる昔の女性バンドの懐かしい曲を聞かれて花火と掌に残った感触に色々思いを駆け巡らせながら俺は舞を見送っていた。
懐かしい曲を、聞いてチクりと痛む何かを感じながら俺も家路につくことにした。
※作者より
とりあえず序章となる花火大会は終わりです。
改めて加筆訂正をしているとなかなか此れがむず痒いというか難しいですね。
当時書いていたテンションとは全然違い
登場人物が好き勝手うごいてます。(笑)
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