エピソードM④

土曜... 俺は行かないことも考えたがさすがに女子との約束をふいにするわけにもいかず、気乗りしないまま駅前に向かっていた。


集合場所につくと其処には舞がいた。


初対面の時とは違いそといきの…

有り体に言えばお洒落をしていた


舞はおどおどというか、おろおろしながらこちらに気づいて会釈をした


「憐のやつはまだ来てないのか? ってか彼氏と行けばいいものを... 俺らまで巻き込みやがって」


と、溜息混じりの質問を舞にすると、


「えっと... 憐ちゃん彼氏さんがバイトらしくて祭りに一緒に行けないみたいですし、で、でも私が行きたがってたから誘ってくれたみたいです。」


と大人しげに答えた


「んな事だろうと思った、 俺はさしずめナンパ避けか、えっと舞ちゃんだっけ? 憐っていつも時間にルーズなの?」


時計を見ると20分のところに時計の長針が指していた


「いえ、いつもは大体私が待たせる方なんですけど……」


と、二人の携帯がほぼ同時になった、相手は案の定というか予想通り憐だった


『ごめん!多分舞から話聞いたと思うけど彼氏がバイト休みとれたみたいで一緒に行ける事になったからあとは二人でごゆっくり~☆追伸、 氷街! 舞はちょっと天然さんだけど いい娘だから楽しんどいで』


と、まさかの追伸付きのメールだった


舞のほうには何が書いてあるか解らないがメールを読んだ だけであたふたしている様からろくでもない内容なんだと 想像するに容易かった


「舞ちゃん? 舞ちゃん?」


と、あたふたしている舞に声をかけると


「は、はいっ」


と、声が裏返りながら答えた


「とりあえず、 憐のアホは来ないみたいだな」


「ですね...」


「ならいる意味もないしここで解散としますか」


面倒には巻き込まれたくない…

そう、なるべくなら極力他人とは関わりたくはない

そう思いながら呟くと、


「そ、憐ちゃんもいませんし…氷街さんも忙しそうですしお祭りなんて…子供みたいな所行く意味も無いですよね」


舞は明らかに残念そうだった。


それを見た俺は


「祭り…ね、俺みたいなのでよけりゃ行くか?」


と、頭をかきむしりながら言った


すると、驚いた様子でこちらを見ていた


「俺なんかと行っても楽しく…」

「い、行きたい…です」


と、俺の言葉を食い気味に舞は答えた。



※作者より


なんとなくで投稿を始めましたが

何名かの方に応援などをいただきとりあえず頑張って見ようとおもいます!


エピソードMですがとりあえずは一章の完結まではストーリーが決まってます。


②章以降はプロットは決まっているのでのんびり書いていくつもりです。


ちなみに主人公「氷街」ですが

好き嫌いが別れると思います。

そこはご了承下されば助かります。


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