まとめ回2 ギルド

「さて休憩も終わったことだし次はギルドについての説明をしよう。」

「「「よろしくお願いします。」」」

「まずギルドを作るために必要な条件から話そうと思う。まず5000万ゴールドを用意する。これは半分を拠点の購入、そして半分はギルドを設立するためのアイテムの購入資金となる。それを用意した後メンバーを集める。最低10人、最高で100人だ。うちの場合は初期メンバーは今の幹部と俺の12人が設立した時のメンバーだな。ギルドを設立するために必要なことはこれぐらいだな。」

「あの、先ほどの話でここを手に入れたと話してましたよね?」

「そうだね、【ラグナロク】時代の巨大ギルド達は大体拠点を購入するわけではなくダンジョン攻略報酬だったらクエストクリア報酬で手に入れたりする。ここは俺達幹部で滅ぼした国の宝物庫に権利書があったから手に入ったんだ。」

「あの、ギルドを作った後に制限みたいなのはあるんですか?」

「いや、そんなことはないな。俺達は仲良くやれているがたまに権力争いみたいなのが起こるギルドもあったりして管理が難しくなったりするぐらいだ。」

「なるほどです。あの、拠点っていじれるものなんですか?」

「全ていじることができるぞ、うちの場合は15階層あるからその階層を担当するメンバーに全部任せてるからね。だからこそそれぞれの階層の中身はそこのトップの趣味嗜好が反映されている。といっても俺が担当する9階層はあまりいじっていないな。

「あそこってもとから城みたいな感じだったんですか?」

「そうだよ、俺の場合元の内装を活かした作りにしたいから広さもそのままだしね。まぁ他の階層は課金とかアイテム使ったりして各々の好みの広さにしていじっているんだよ。」

「あの、ここの説明もお願いしたいです。私たちはこの9階層と1.2.10階層しか入ることを許されていないので他のところがどうなっているのか気になります!」

「あ、そうだな。他の階層は少々危ないからね。まぁ、説明すればなんで立ち入り禁止にしているのかわかると思うからね。じゃあ1階層から話そう。1階層は白と黒を基調とした中世をモチーフにした階層だね。担当は君たちメイドの長であるジータが担当している。ちなみに2階層も担当しているぞ。基本的にこの2つの階層は来賓を招くときに使う場所だな。」

「はい、普段お世話になっています!」

「そうだね。3階層はカッパが担当の階層だな。中身は迷路のような森林が広がっている。その階層は一定の時間ごとに道が変わりランダムにワープするっていうまぁストレスが募る階層だな。」

「確か魔法の一つに正解の通路を示すものがありましたよね?それを使えば一瞬じゃないんですか?」

「いや、3階層だけは魔法が使えないように魔封じのアイテムを設置してあるからそれもできないんんだよ。」

「なんかモンスターとか配置してるんですか?」

「いや、3階層は罠が大量に仕掛けてあってな、モンスターを配置するとそのモンスターが罠にかかりそうだから何にも配置してない。そもそも3階層は時間稼ぎのためだけに作った階層だからそこまで労力は割いていないんだよ。」

「なるほどです。」

「4~8なんだがそこはミューが担当する階層だ。この五つに関してはほかの階層なんかより遥かにシンプルなんだ。」

「シンプルなんですか?」

「そうだ、各階層ごとに決められた属性の魔法をひたすらに侵入者に叩き込む。順番は火、水、土、風、光だ。」

「何発ぐらい打たれるんですか?」

「5階層合計で確か6000だな。1階層ごとに1200発撃ち込む。さらにそれが着弾するごとに次の階層の属性に対する耐性を下げる効果もある。まぁ、簡単に言えば奥に進む価値があるのか品定めする役割を担ってるんだ。」

「それって通り抜けられるんですか?」

「レベル85ぐらいからは通過できる奴もいるぞ。100になればほぼほぼ100%通過できるな。まぁすげぇ量のゴールドを消費するからあまり使いたくはないんだよね。」

「なんか急にスケールがでかくなりましたね。」

「そうだな、まぁ13~15の方が凄いよ?次に行くぜ、9階層は幹部の作業室がある。まぁ、シータのだけは15階層にあるんだけどね。10階層にはギルメンたちの部屋がある。まぁ、それもあって9とその次の10階層は俺たちギルドに登録された奴らしか入れないようになってるからね。」

「いつも快適でお世話になっています。」

「11と12はこの図書館が入ってる。ここにはかなり希少な魔法を書いてある本が納められているから普段は門番のモンスターが巡回しているからお前たちには危なくて立ち入り禁止にしているんだ。今日は俺が先に来て機能を停止させてあるから入っても問題ないからね、だから普段は入っちゃダメだよ?」

「わかりました!」

「11階層には基本的に魔法が込められた書物が集められてる。魔術師になりたてのメンバーに魔法を教えるときに使う場所だ。12階層には魔法ではなく武術書が集められてるんだ。まぁ、そっちにはガンマが集めたコレクションもあるからと11と12階層はガンマが担当している。」

「あの、さっき言ってた危ないところも教えてくれませんか?」

「そうだな、教えよう。13階層には宝物庫がある。そこには特定の条件を満たさないと入れないうえにさらにそこの担当はさっきまで行っていないほかの幹部全員だ。だからこそこの拠点の中で2番目に鉄壁の場所なんだよ。」

「すごいメンバーですね。」

「でだ、14階層には誰もいない。ただ、長時間いると精神支配にかかるようになってるんだ。それにかかってくれるように14階層はこの拠点最大の広さになっているんだ。」

「納得です。」

「そしてこの拠点最後にある15階層は2部屋しかないんだ。」

「2ですか?」

「そうだ、1つはシータの作業部屋。もう1つは玉座の間。このギルドの要を置いているんだ。」

「とくに危険なところは見当たらないんですが?」

「あぁ、15階層に入った瞬間になシータが作った武器10000本が飛んでくるんだよ。これで危険度はわかったか?」

「じゅ、十分にわかりました。」

若干引きながらメイドたちは納得してくれた。

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