まとめ回2 desconocidoの幹部紹介
「さてと最後に俺たち幹部の紹介をしよう。」
「よろしくお願いします!」
「まず昔少し誤解されたことがあるから最初に言うぜ。俺たち幹部には2つ名前があるんだ。」
「2つですか?」
「そうだ、まず1つはプレイヤーネーム。
2つ目は俺たちのギルドの初期理念に則っているのと
俺がギリシャ文字について勉強していた時代があったことからギリシャ文字の呼び方を入れた呼び方だな。
今回はこの2つについて触れながら説明していくな。」
「よろしくお願いします。」
「まず最初に紹介するのはアルファ。プレイヤーネームはシズク。彼女は現役の大学生であり毒物に精通している。
そのためラグナロクではその延長として薬師の職業にもついている。まぁメインの職業は別のものだけどな。」
「メインじゃないんですか?」
「そうだ、あの子のメインは『毒主』という職業だ。」
「『毒主』ですか?」
「そうだ、この職業は自らに毒に対する完全耐性を会得した上で薬師の職業を極めると就くことができる職業だ。」
「まさに毒の主ですね。」
「この職業に就くことで制限はあるが自分好みの毒を生成することができる。」
「戦闘にも使えそうな能力ですね。」
「そうだね。さて、次はベータの説明に入ろう。彼のプレイヤーネームはレン。彼はテレビのプロデューサーをしている。それもあってか彼のメインの職業は『プロデューサー』という職業だ。」
「それってどんな能力なんですか?」
「結構凄いよ?まず一回の戦闘で効果が続くのは1時間。これはシンプルにテレビの番組の長さがだいたい1時間だからだろう。その間に6回『カット』ができる。」
「あの撮影とかで出てくるカットですか?」
「そうだ、カットを使うと開始からカットを使うまでにあった出来事の一つをなかったことにできる。例えば誰かがベータにダメージを与えたとする。その状態でカットを使うとそのダメージが与えられた出来事がなかったことになってベータのHPが元に戻る。ただ、これ以外に能力はないから戦闘向きというより支援職寄りだな。」
「だとしても強力ですよ?」
「支援能力だけでいえばうちのギルドの中で3本の指に入るな。次に紹介するのはガンマだ。彼のプレイヤーネームはツルギ。現役のプロボクサーだ。ついている職業は『拳聖』だ。この職業に就くことで物理攻撃力が50%アップして相手の攻撃を避けたりカウンターを入れると1発ごとに攻撃力が10%上がっていく。プロボクサーであるガンマに相応しい職業だな。」
「納得です。」
「さぁ、次に紹介するのはデルタだ。プレイヤーネームはサトル。彼はうちのギルドの頭脳担当でもある。彼の凄いところは現実でT大学を出ているところだ。」
「日本で一番偏差値が高い大学じゃないですか。すごいですね。」
「それもあって彼のメインの職業は『参謀』だ。この職業は仲間だと認定した人たちのステータスを30%上げて生活系のスキルに関しても2段階ほど上げてくれる。この職業もあってデルタを村の担当にしたんだよ。」
「確かに村の発展に強い能力ですね。」
「さて次に紹介するのはイプシロンだ。長いから俺たちはイプスと短く呼んでいる。
彼女のプレイヤーネームはサキ。彼女はこのギルドの料理長であり現実では農家もしている。そんな彼女の職業は『農神』だ。この職業は野菜などの作物に関してどんな気候や環境でも制限なくすべての作物を作り出すことができる能力を持つ。だから彼女も基本は戦闘には関与せず支援に徹するんだ。」
「職業ってカテゴライズとかされているんですか?」
「基本的には戦闘職と支援職、そして生活職の3つに区分される。
今のところだとガンマが戦闘職、アルファとベータが支援職、デルタとイプシロンが生活職だな。次の説明に入ってもいいかい?」
「はい、ありがとうございます。」
「次に紹介するのはゼータだ。彼女のプレイヤーネームはレイ。確か剣道で全国優勝したとか言ってたな。それもあって彼女の職業は『剣聖』だ。彼女の戦力はシンプルに単騎の力で言うとガンマよりも強いだろう。その能力はシンプルに一つだけ。手にしたものを剣に変えて最高レベルの業物に変えるというもの。その状態に彼女自身の戦闘能力が組み合わさってその戦力レベルは化け物だよ。」
「そんなに強かったんですね。ゼータ様って。」
「まぁ彼女はそこまで前線に出ることないから知らなくてもしょうがないな。
さて次に紹介するのはジータだ。彼女に関しては順番的にエータになるはずだったんだが彼女がエよりもジの方が字面的に好きだという理由でジータになったんだよ。そんな彼女の職業は『獣王』。能力は倒したモンスターをテイムして自分の戦力にできる。制限としてはレベル80以上のモンスターは3体までしかテイムできないこと。ダンジョンのボスはテイムできないこと。他のプレイヤーがテイムしたモンスターはテイムできないこと。こんな感じだな。」
「今までの人たちよりも制限が多いですね。」
「まぁ本来は敵からね。制限をかけないとテイマーの独壇場になってしまうだろう?」
「確かにそうですね。」
「次に紹介するのはシータだ。プレイヤーネームはカオリ。現実では江戸時代から続く刀匠の家系に生まれた。それもあって就いている職業は『鍛冶師』鍛冶師に関しては職業のグレードが上がることがない珍しい職種だ。代わりに他の職業と違って習熟度が制限なく上昇していくんだ。習熟度に応じてできることが増えていく職業でラグナロクの中で最もやりがいを感じることのできる職業でもある。」
「今度お話聞きに行きたいです!」
「15階層にいないときにしなよ?さて次に紹介するのはイオータだ。彼女のプレイヤーネームはリオ。彼女が就いている職業は『槍主』。この職業のいいところは使い慣れていない武器でも槍としてなら使いこなせるというふざけた能力だ。まぁ到底槍として扱えないものは対象外だけどね。」
「それでもすごいと思います。」
「そうだな。さて、次に紹介するのはカッパだ。彼のプレイヤーネームはジンだ。彼が就いている職業はとても特殊だから詳しく話していくぜ。その名前は『千手』。この職業は今まであってきたプレイヤーの職業の能力を半分コピーすることができるものだ。」
「どこが特殊なんですか?」
「まずコピーできる職業には制限があること。これに関してはわかりやすいがだいたいレベル90前後のプレイヤーが就いている職業はコピーできない。次に同時に複数の能力を使うことができること。例えば『拳闘士』の能力と『剣士』の能力を同時に使うと元々『拳闘士』で上げられた物理攻撃力を使って剣をふるうことができる。そこが『千手』の一番恐ろしいところだ。」
「なんか想像つかないです。」
「俺も最初に聞いた時にはよくわからなかったよ。さぁ、あと3人だ。どんどんいこう。次に紹介するのはラムダだ。彼女のプレイヤーネームはリン。就いている職業は『影王』。この職業はシンプルに暗殺に特化した職業だ。暗殺に関係する武器の基礎能力を40%上げる。それもあってうちのギルドの諜報部門の育成担当も担ってもらっている。」
「イメージ通りの職業でした!」
「さぁ次に紹介するのはうちのギルドのNo.2でもあるミューだ。プレイヤーネームはシオリ。就いている職業は『聖女』。能力はまぁイメージできると思うが体力の回復と状態異常の回復だな。」
「いつも手助けしてもらってます。」
「さぁ、最後に俺の紹介をしよう。プレイヤーネームはクリエ。就いている職業は『覇王』。能力は自分についてきてくれるプレイヤーが多ければ多いほど能力が上がっていくんだ。まぁこれに加えて「天上天下唯我独尊」が俺の能力だ。」この二つが俺が最強と言われる所以だな。さぁ、今日の授業はここで終わりだ。」
「「「有難うございました!!!」」」
*次回から本編を再開します。長い間更新できず申し訳ありませんでした。
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