第11話 冒険者ギルド

クリエ達が方針を決定する少し前、

「今回、我々が調査するのは突如帝国との国境付近に出現した謎の塔の調査と探索である。」

王都の冒険者ギルドではクリエ達ギルドの調査についての説明がされていた。

「今回の取り分はどれくらいですか?」

最前席で聞いていた男が口を挟んだ。

「8:2でどうだ?」

「それなら我々は文句ないですね。」

それに他のパーティも続いた。

「探索開始は3日後だ。皆よろしく頼む。」

説明していた男が退室すると冒険者同士の話し合いが始まった。

「前回の合同探索と同じく金からの順番でよろしいか?」

「我々としてはそうしていただけると助かります。」

「我々虹ランクは皆さんが出発した30分後に探索を開始します。もし不測な事態になれば遠慮なく我々を魔法で呼んでください。」

少しして2つのパーティを除いて退室していった。

「あとは我々の相談になりますね。」

「私たち「黒鴉」は今回他の者達の安全確保に動こうと思うわ。」

「あなた方の実力でしたら問題ないですね。それでしたら我々は深層の探索に入らせてもらいましょう。そこの取り分けは半々でどうです?」

「異論はないわ、みんなはどう?」

「「問題ないです!」」

「にしてもあなた達は男性をパーティに入れないのですか?」

「それは私達のポリシーに反するわ。私たちは女だけでここまで上り詰めた。なら、これからも私たちだけであなた達を超えてみせるわ。」

「我々「アルダースイング」も日々精進し続けますよ。」

そう言うとお互いのリーダーが腕を交わした。

「「必ず生きて帰る!」」

「3日後また会いましょう?」

「そうですね、また3日後。」

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