第19話 【梅干しと梅酒】

ロボ「梅の木を発見しました」


少女「へえ、梅」


少女「塩がたっぷりあったら梅干しができるな」


少女「保存食として優秀だな」


ロボ「砂糖で漬けたらシロップになりマスよ?」


少女「!? それいいかも!!」


ロボ「お酒も入れたらいい梅酒にもなりマスよ?」


少女「!! いい!! ……のかな?」


ロボ「ご主人が法律デスから、誰にも気兼ねなく飲めマスよ!!」




少女「……よっし、両方作ろう」


ロボ「いいデスね。量は十分すぎるほどデス」


少女「ポンコ、必要なものを挙げてって」


ロボ「まずツボ、あるいはビン」


少女「ふむふむ」


ロボ「シソと、重石と、塩をたくさん」


少女「ふむふむ、どっか大きなショッピングモールかスーパーか……」


ロボ「氷砂糖、焼酎」


少女「酒屋さんも必要かな」


ロボ「ちなみに焼酎は梅干しにも梅酒にも使用しマス」


少女「え? 梅干しにも使うの?」




ロボ「さあ、私が収穫しておきマスので、そのメモに従っておつかいをお願いしマス」


少女「はあい、了解」


ロボ「焼酎は黒糖焼酎がおすすめのようデス」


少女「よくわかんないけど」


ロボ「度数は高めがいいようデス」


ロボ「ご主人のセンスで選んできてクダサイ」


少女「お酒のセンスを期待されても無理なんだけど」


ロボ「さあさあ」


少女「もー」




……


ロボ「さて、準備も整ったところで漬けていきマスよ!!」


少女「おー!」


ロボ「ご主人は梅のヘタをきれいに取り除いてクダサイ」


少女「おけ!」


ロボ「傷んでいるものも省いてクダサイ」


少女「よっしゃ!」


ロボ「ワタシはその間焼酎をチビチビ飲んで待っていマス」


少女「なんでやねん!!」




……


少女「ビン、軽いのにして正解だったな」


ロボ「これを持ち歩くと考えると、なかなか重労働デスからね」


少女「どれくらい漬けておくといいの?」


ロボ「梅干しは途中で干す作業もありマスが、だいたい半年~1年くらいが食べごろのようデス」


少女「ううむ、気が長い作業だね」


ロボ「ご安心を!!」


パカッ


少女「!! ポンコのお尻が開いた!!」


ロボ「ここに収納しておけば、1週間で1年漬けたのと同じ効能が!!」


少女「あんたどんな体してんねん!!」


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