第53話 ~ キノコのミルクスープ~

「リーーーフ!! リーフ! リフ!」


 アンドリューはうれしそうだ よかったなあ さてと 私はアンドリューの言う通りに、牛さんの乳首をつまんでみる。

 すると、牛さんは気持ちよさそうに目を細めた。


「うむ、なかなかの触り心地。 これならば、きっとおいしい牛乳が…… おっと、いけないいけない それではいただきます」


 私は牛さんの乳首を口に含む。

 そして、ゆっくりと味わうように飲み込んでいく。


「お、おいひい……

 濃厚な味わいが口の中に広がって……

 最高だ……!」


 あまりの美味しさに思わず声が出てしまう。

 私は夢中になって、どんどん飲んでいった。


「ふう、堪能しました…… ありがとうございます またよろしくお願いしますね! アンドリューもありがとう」


「リーーーフ! リーフ!リフ!」


 アンドリューは満足げな表情を浮かべている。

 牛さんたちも、とてもうれしそうだ。

 すると、牛さんたちは、私たちにお礼を言うかのように鳴き始める。

 牛さんたちかわいい……

 私はそんなことを思いながら、牛さんたちに別れを告げるのであった。



 ん?

 なんで服に噛みついてくるのよ


 おい!

 いい加減に離せ!!


 え?

 別れないの?


 一緒にいくの??


 まじかあああ!



「シャーナ様、お疲れですか?」


「いや、全然大丈夫だけど、ちょっと気になることがあって……

 あの牛さん達、どうも私と一緒に行きたいみたい……」


「そうなんですか? まあ、別に害があるわけじゃないし、問題はないと思いますよ?」


 っていうか、デレクよ

 それでいいのか?

 んで、アンドリューは牛さんたちの言葉わかるんだなあ。

 すごいやつだ


 ん?

 ってことは旅の仲間が増えたってことよね?


 いいのか?

 ま、いっか



 さて、ミルクも手に入ったしキノコもあるし!!

 美味しいものができるじゃないかあ


 作れ!

 デレク!!



 ~ キノコのミルクスープ~

 ・・・材料・・・

 ミルク 椀2(400ml)

 シュメージュ(しめじ) 1/2株

 シーマッシュ(しいたけ) 2枚

 キャベット 2枚 (50g)

 出汁(コンソメがあれば)

 塩 ふたつまみ



 ・・・作り方・・・

 1. キャベットはざく切りにします。シーマッシュは軸を取り除き、薄切りにします。シュメージュは石づきを取り除き、ほぐします。

 2. 鍋にミルクを入れて中火で熱し、温まったら弱火にして、1を入れて煮ます。

 3. キャベットがやわらかくなったら、出汁(コンソメ)、塩を加えて味を調え、火から下ろします。


 ※ 調味料の加減は、お好みで調整。

 ※ ミルクは、沸騰させると分離する可能性があるので、火加減に注意。

 ※ 具材を全て入れてから20分くらい弱火でぐつぐつするととても良い感じに仕上がる



 できたあ!

 キノコのミルクスープが出来たぞ!

 さっそく食べよう!


「おお! このスープすごくうまい! 優しい味ですなあ!」


「そうでしょう? シャーナ様 これは私のお気に入りの一品になります!!」


「へー! このスープ! めちゃめちゃ美味いじゃん!」


「リーフ!! リーーーーーーフ!!」


「ピピー!」


 アンドリューもピアラちゃんも喜んでるみたいだ。

 よかった、良かった 私達は、あっという間に完食してしまった。


「ふー! ごちそさま!! うまかったー!」


 いやあ、ミルクは正義なのか

 いや

 ミルクは正義だな!

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