第18話 なんと?!

 そしてパンプキソテーを一口…


 美味しいいいいいいいいいいい!!!!!

 なにこれ?


 茹でて焼いてお塩ふっただけだよ?

 なにこのホクホク!


 なにこの甘さ!


 バターの風味もしっかり効いてる!!


 あーおいしい!!!


 悲しそうな目で見てくんなよ、アンドリュー

 仕方ないな。


 私のお皿をアンドリューの前にそっと置いてやる。


 するとアンドリューが飛びついた。


 アンドリューがパンプキを食い始めたところで私は他の人たちにもパンプキを分けていく。

 さすがに一人じゃ食べきれないからね。

 二人ともすごい勢いで食べてる。


 秒で食べ終わったアンドリューは私のお皿からおこぼれを貰おうとして、前足でちょんちょんと私の手を叩いている。


 可愛い奴め


 アンドリューが私のお皿からパンプキを取ろうとしていると、カーゴさんとデレクさんの手がピタリと止まった。


 なにごと?


 二人はじっとアンドリューを見ている。

 どうやらアンドリューの動きが気になるらしい。

 そうか、そうだよね。

 

 とは思うがいまさらかよ!!


 アンドリューはパンプキを口いっぱいに頬張って幸せそうな顔をしてる。


 うわあ、顔からしてかわいい。


 そんなことを思っていると、カーゴさんとデレクさんが動き出した。まずデレクさんがスプーンでパンプキを掬い、自分の口に運んだ。そしてゆっくり咀しゃくする。


 カーゴさんもそれに続く。二人とも無言だが、目が見開かれている。


 そして二人同時に声を発した。


 うめえ!!!

 ですよね!!


 わかりますよ、その気持ち!!


 私も大きくうなずきながら同意する。

 そしてまたもや三人そろって


 「「「おか(リーーフ!)わり!」」」


 と言ってきた。


 こいつら、スープとパンプキを三回ずつ平らげてやっと満腹になったってさ


 あ~、満足!

 うまかったぁ!


 ……


 カーゴさんが厨房のテーブルでお茶を入れてくれた。

 その香りだけで幸せな気分になれる。


 あー、いい匂いだなあ。


 私がぼへーっとしてると、カーゴさんとデレクさんが二人で話し始めた。

 私はそれをぼんやり眺める。


 なんの話をしているんだろう?


 レオシュ様の夕ご飯に。

 いやしかし、大丈夫だ


 なんだ?

 何が大丈夫だって?


 デレクさんがこちらをチラリと見た。

 おっと、聞いてたのがばれたか。

 私は慌てて目をそらす。

 

 すると、今度はカーゴさんがこっちを見た。

 

 え、また何か言われるの? 思わず身構えてしまう。


「あのさ、」


 カーゴさんが話しかけてきた。

 やっぱり来た!!


「な、なんでしょう?」


「今晩の食事にパンプキを出そうと思おうんだが?」


 なんと?!


 うん、まあものすごくおいしかったしね。

 

 いいと思うよ、レオシュ様もきっと喜んでくれるはず!!

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