第17話 真夜中の死闘

夜………………。

赤外線センサーを手にして、慧たちは車やバイクに乗って街を走り回っていた。

「相手は所詮動物!赤外線を常に放出している!」

捕獲隊を連れて、魔法辞典を手に走り回っていた。

「(この人魔法派のくせに、やけに科学的だな)」

「(予想が裏切られた)」

「………反応がねぇ……」

慧は全く反応がないことに焦りと怒りを感じていた。

「………(適当に魔法弾撃ってみるか)」

慧は手をかざして魔法の弾を撃った。

ズドォン!

「グルゥ」

撃ったところからなんとノヴァが出てきた。

「嘘だろ⁉︎」

「センサー反応してねぇけど⁉︎」

「あのう!センサー反応してないから、壊れているんじゃないんですか!」

慧は不敵なえみを浮かべた。

「いたかノヴァ。裏切られたら復讐する!これが人間だぁ!逆らったことを後悔するがいい!!!!!!」

「グルゥゥゥゥゥ」

ノヴァは手を薙ぎ払った。

「トゥおおおぅ!!!!!!」

慧はジャンプしたかと思うと、宙に浮かび上がった。

「『ヒヤッコオル』」

ノヴァの足元に氷塊が現れた。

「撃て捕獲隊員ども」

捕獲隊員たちは銃を一斉に撃った。

ズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォンズドォン!

しかしノヴァは全身の鱗によって、一切ダメージを受けてない。

「ロケットランチャー撃て!!!!!!」

プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッッッッッ…ズドオカァァァァアァァァァァァンンンン

「グオオオオオオオオオオン」

ロケット弾は地面に着弾し、大爆発を起こした。

「おいうるさいから爆薬少ないの使え!平日の夜だぞ!」

「すみません!!!!!!」

「グオオオオオオオオオオングオオオオオオオオオオン」

ノヴァは勢いよく息を吸った。

「うわぁ!!!!!!」

捕獲隊員たちや武器、車やバイクはほとんどノヴァの元へ吸い寄せられてしまった。

ズドカァァァァァァァァァァァァァァンン

ノヴァが突然大爆発を起こして、捕獲隊員たちを吹き飛ばした。

「グオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ブシャアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッ

慧に向かって血を勢いよく飛ばした。

「うぉぅ⁉︎」

慧はバリアを張ったが、破られてしまい、地面に落ちてしまった。

「ッ、いってぇ」

ノヴァは空高くジャンプしたかと思うと、腕と腕の羽毛を広げて滑空してきた。

「…ちっ、くっそ」

慧は魔法弾を撃ちまくった。が、全て避けられた。

「ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!」

ズドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

何故か地面が次から次へと分断されていく。

「んぐぐ……息を勢いよくビームのように吐いているのか………」

「こんな時におもんないダジャレ言わないでください」

「は?うるせぇ!!!!!!」

「うわこっちきた!!!!!!」

「逃げろ!!!!!!」

息のビームがこちらへ迫ってくる!!!!

「一方的に攻撃とは……卑怯者!!!」

ノヴァは鼻息でビルを倒し、慧たちの逃げ場をなくした。

「やばい!!!!!!」

ズドガラガッシャアアアアンンン

ビルに行手を阻まれ、逃げ道がなくなってしまった。背後ではノヴァが着地して、ゆっくりと迫っている。

「グルゥグルゥグルゥ……グオン」

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