第15話 組んだDNA
高島はノヴァに掴まれてしまった。
「ひゃあ……………………」
「グルルルルゥゥゥ………ンググググルルルルゥゥゥ」
ノヴァは高島を地面に叩きつけた。
「今のうちに!……………」
高島は頑張って起き上がった。
「………勝つしかない……………?」
「グオオオングオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!」
ノヴァは尻尾のハンマーを振り回した。
「うわぁ」
高島は後ろへ下がって避けた後、波動弾を飛ばした。
「やったか?」
やってるわけがない。ノヴァは波動弾をもろに食らったが、怯みもしなかった。
「はぁぁ?」
「グオオオオオオオオオオオオン」
ノヴァが高島に噛みつこうとした瞬間。
ズドォォォォォン
突然目を抑えた。
「グルルルルゥゥゥ」
高島の後ろには村田さんがいた。
「ああ村田さん!」
「またお前か。早く乗れ!」
村田さんと高島は車に乗った。
「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、グランドチェロキー・トラックホーク⁉︎村田さん何者⁉︎」
「シートベルト早く締めろ。おい聞いてるか?」
「え?ああそうか。ってかどこに行くの?」
「逃げるんだよこいつから!」
村田さんはノヴァを指差すと、エンジンをかけてすぐに出発した。
「グルルウ………グルルルルルオオオオオオオオオオオオオンンンン!!!!!!」
ノヴァは起き上がって、雄叫びを上げると、手を突き出して、拳を握った。すると突然。
ドゥオオオオオオオオオオオオオオオオオン
「な、なんだぁ⁉︎」
車が前に吹き飛ばされた。
ドンガラガッシャアアアンンンン
「うわぁ!!!!!!」
車は空中で1回転した。
「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎⁉︎⁉︎」
「掴まれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
なんとか無事に着地できた。
「あ、危ねぇ。死ぬかと思った」
「ああめちゃくちゃうるさかったな」
「こいつどうかしてるって!!!!………あいつの能力かなんかだろ()」
ノヴァはもうすでに車の右後ろにいた。
「ようし左側に寄れ!」
「え?左⁉︎」
村田さんは車の右側を電柱にぶつけた。
「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!(涙目)(車好き)」
電柱は折れ(高島の心も)、ノヴァに襲いかかる。
「グルワワン、グルオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンン!!!!!!」
電線が絡んだため、ノヴァは動けなくなった。
「よっしゃ。成功!!!!!!」
しかしノヴァは長い舌を伸ばして、車を捕らえた。
「……そうですねー。ではまず組んだDNAについて解説しましょう」
検察官は早苗を取り調べしていた。早苗は書類を持ってくると、写真が貼ってあるページを開いて指を指した。
「これらの動物のDNAを組んでいます。つまりは、これらの動物の特徴が表れています。他にも組んだ動物はいますよ?」
カメレオンやコウイカ、サバクツノトカゲ、コトドリ、デンキウナギの写真が貼ってあった。他にもいろんな動物の写真が貼ってある。
「さらに恐竜のDNAも組んでいます。ノヴァも、ティラノサウルスがベースとなっていますからね」
隣のページには、ティラノサウルスやデリジノサウルス、ステゴサウルス、アンキロサウルスの絵が描かれていた。
「ああ後、歯にキングコブラとコモドオオトカゲの猛毒があるんですよ。他にも光合成やラクダのように脂肪を蓄えることもできます。長期戦を想定した結果です」
早苗ははっとした。
「あ、そういえば………」
「そういえば、なんですか?」
「一度でも自分のことを見た人を執念深く追う習性がありますね。一応スパイみたいなもんなんで」
「……え……」
「いやでも!その人がどこにいるのかわからないはず!」
「臭いでわかります。鼻が効くんで」
検察官は顔を
「作戦失敗ですね。慧、これからどうするのですか?復讐できませんけど?」
「…………………………」
慧はかなりショックを受けていた。ノヴァに裏切られたからだ。
「………すみません」
「……なるほどねぇ………」
検察官は特に空気を読まずに書類をめくっていた。
「へぇ……こいつこんな特殊能力持ってたのか。面白いな」
「…………………(冷たい目線)」
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