第14話 でんきタイプ

「さ、早苗さん?やめてあげてください……。慧のライフはもう0です……」

「そ、そうですよ………。あとたまには慧の言い分も聞いてあげて……」

「いいえ。ずっと私のターンです」

「今回の件については大変申し訳ございません!!!!!!もう一度ノヴァの習性を教えてください!!!!!!」

と言って慧は土下座した。流石の早苗もこれには呆れたようで。

「………仕方ないですね。こちらでお話しましょう」

そう言って早苗は、個室に案内した。












「………暇だ!!!!!!」

高島は病院のベッドで寝ていた。

「今頃みんな何やってるかなぁ〜〜〜〜〜」

高島は窓を見た。するとそこには、巨大な目があった。

「………⁉︎」

高島はしばらく動かなかった。なぜならがなんなのかわかっているから。そう、は……。

「グオオオオオオオオオオン…………」

ノヴァだった。

「……に、逃げ……」

ノヴァが窓ガラスを割って、手を突っ込んできた。

「……うおぅ⁉︎」

慌ててベッドから飛び降りると、高島は部屋を出て叫んだ。

「恐竜が来たよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

しかし誰も来ない。

「えぇなんで………」

その直後、部屋の壁が破壊され、ノヴァが長い舌を伸ばした。

「うわぁ!!!!!!」

高島はエレベーターに乗ったが。

スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーー

ノヴァが息を吸ったかと思うと、一瞬でノヴァの目の前に引き寄せられた。

「…え⁉︎」

「グオオオン………」

ノヴァは手を上の階の部屋に置いて下に押した。高島を潰す気らしい。

「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ………んぐぐ、一か八か………とぁ!」

高島は部屋から飛び降りた。ノヴァは尻尾のハンマーを高島に向けて振ったが、避けられた。

「グルルルルゥゥゥ……グオオオオオオオオオオン!!!!!!グオオオオオオオオオオン!!!!!!」

ノヴァも飛び降りた。

「お前もかよ!!!!!!」

「グオオオオオオオオオオオオオオオオン」

ノヴァは手を振り下ろした。

「まあまあ体は動かせるし、行けるかぁ?」

高島は構えた。

「グルルゥ」

ノヴァは頭突きしようと突進してきた。

「無理無理無理……」

高島は逃げた。

「……………」

「ゼェハァゼェハァゼェハァゼェハァゼェハァゼェハァ」

高島は後ろを振り向くと、既に背後にはノヴァがいた。

「…って速⁉︎」

ノヴァは高島を手で吹き飛ばし、街路樹にぶつけた。

「いったぁぁ……」

「グルルルルゥゥゥ」

その時、ノヴァの周りに捕獲隊が来た。

「君!早く逃げなさい!!!!!!」

「あ、はい!(ああよかった)」

高島は安心して走っていった。

「グルルルルゥゥゥ………」

「捕まえろ!!!!!!」

隊員たちはネットランチャーを構えた。

「グオオオンッッッッッッッッッッッグオオオオオオオオオオンッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ」

急にノヴァの周りに稲妻が現れたかと思うと、一瞬で隊員たちは倒れた。

「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎でんきタイプだったの⁉︎」

走りながら後ろを見ていた高島は、あまりの恐怖にいつもより少し速く走れた(時速30キロです)。

「早く逃げなきゃおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまい………………………」

高島は少し後ろを見てみると、そこにはなんと猛スピードで迫ってくるノヴァがいた。

「いや速すぎだって!!!!!!」

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