第13話 魔法都
「この辺です」
コートを着た人たちに案内され、警察官たちは杉並区の林へ着いた。
「『ホール・デ・ロー』」
1人がこう叫ぶと、地面に穴が空いた。
「おーおー………!」
警察官たちが感心していると慧が…。
「感心するのか?この程度の魔法で?魔術ではできないのか?」
「魔術はあくまでも
「ほう………」
穴についていた
「………!!!!!!!!!!!!」
1時間ほど梯子を降り続けていた。そして、だんだん明るくなったかと思えば、そこには街が広がっていた。
「……ここが魔法都………」
「本当に地底……?結構明るい……」
「あの研究所に早苗がいる」
慧はかなり大きな研究所を指さした。玄関の扉や上には、魔法都の
「紋章はM?魔法都のMか………」
「自動ドアなんだ……へぇ」
「現代と同じような建物だな。奥の方に電波塔があるし」
「こいつらがコートなだけか。街の人はいろんな服装してるし」
「当たり前だろ??????もしかして馬鹿にしてた?魔法しかできない集団だと思ってた?」
「いや別に………」
研究所内は非常に未来感漂う雰囲気となっており、本当に魔法派か疑うぐらいであった。
「俺らよりすごいんじゃね?」
「それな」
研究員たちが薬物を調合したり、書類を書いていたり、コーヒーを飲んだりしている。
「あの人サボってるけどいいのか?」
「あいつはいつもあんな感じなんだ。もう注意する気もなくなった」
「そうか…………(苦笑い)」
「こっちだ。今一部の人間がもつ能力についての研究も行われているが、これは今回は全く関係ない!」
「あれ科学派かな?」
「すごい怪しい実験室って感じ」
「俺こういうの見るとめちゃくちゃテンション上がるんだ!!!!!!」
「それな。子供の頃からこういう場所で実験するのが夢だったんだ」
「こっから先は私語禁止な」
「なんでですか?何か隠しているのですか?」
「……違う。実験の邪魔にならないようにするためだ」
そう言って慧はドアを開けた。部屋の中には薬品やら排出されたDNAなどが置かれており、研究員たちが実験をしていた。
「…早苗」
「はい」
慧は魔法都の紋章の髪飾りをつけた女性を呼んだ。
「…ここをお願いね」
早苗は研究員に実験を任せて慧の方へ行った。
「どうしましt………………」
「………………………………」
「………………………………」
「……もしかして捕まりました?」
「………うん………………」
早苗は呆れた顔をしながら。
「もうですか?侵略してからまだ6日目ですよ?1週間は頑張りましょうよ」
「まあまあとにかく!ノヴァの習性を教えてくれ」
「え………それ出発する前に教えましたよね?」
「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
慧は驚いたような顔をした。
「あっ(察)」
警察官たちはニヤつきながら
「え、もうお忘れですか?」
「え………えぇまぁ………」
「ご自身の記憶力と相談されたらいかがでしょうか?」
「え……………」
慧は返す言葉もなかった。
「………覚えるのって、難しいよね(苦笑い)」
慧は警察官たちに同情を求めた。
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