第12話 キメラ
「あの恐竜は、我々が作ったものだ」
慧が取り調べを受けていた。
「科学派に復讐するため、さまざまな動物のDNAを組み合わせて作ったキメラだ」
「そうか……ところで科学派とはなんなんだ?」
慧は机を叩いた。
「ふざけるな。お前らのことだお前らのことだ」
検察官にはわけがわからなかった。
「落ち着け………。とにかく我々に恨みを持っているということで合ってるか?」
「……合ってる」
「ちなみにその恐竜の名前は?」
「…ノヴァ・アエラ・レガトゥス」
「今ノヴァ・アエラ・レガトゥスはどこにいるんだ?」
「知らん………」
「習性はどんな感じだ?」
「知らん………。あいつを生み出した
「そいつどこにいるの?」
「
「まほうと?」
「我々の国だ。地底にある」
「マジ?」
「マジ」
「(う……うーん……、ここは………?)」
高島は病院のベッドで寝ていた。
「病院?」
「あ、目を覚ましたか」
高島の父親がそばに座っていた。
「お前……コモドオオトカゲに噛まれたらしいな」
「……ああそういえば……、動物園で噛まれたような……」
「少し遅れていたら死ぬところだったんだぞ。この方がお前が倒れているところを見つけてくれたから良かったが」
そう言って目を見遣った。そこには、少し前に会った、指からビームを出してた一般人がいた。
「あ!あの時の人!」
「知り合いですか?」
父親は聞いた。一般人は呆れたような顔をしながら。
「いいや、全然知らない人です」
と言った。
「おい!!!!!!忘れたの⁉︎」
「いや、でも名前は本当に知らないから!」
「確かに……名乗ってなかったな」
「この方は
「割とふつu……いやなんでもない!」
「あ?なんか言ったか?」
「なんでもないないない!……あっそうだスマホは⁉︎この病院Wi-Fi繋がってる?」
「おいまだ安静にしてろ」
「なぁーい」
【5年LINEグループ】
美香「なんとか逃げ切ったよ」
安泰「あーよかった」
有島「動物攻めてきてただろ」
浅野「恐竜いたんだけどw」
何凸守「そいつ下北沢の足跡のやつ」
有島「テレビでやってたやつか」
有島「まさか本当にあったとは」
環奈が写真を載せた。
浅野「写真撮ってたのかよwww」
栩義「こんな恐竜見たことない!」
蓮界「図鑑とかに載ってない?」
栩義「ちょっと待って」
栩義「載ってない」
栩義「隅から隅まで見たけどなかった」
有島「((((;゚Д゚)))))))」
蓮界「笑笑」
環奈「マジ?」
栩義「ちゃんと図鑑だよ!恐竜図鑑!」
蓮界「笑笑」
安泰「お前疑いすぎだよwww」
哀鴉「まさか」
美香「高島帰ってきてないんだけど笑」
何凸守「あ」
何凸守「忘れてた」
蓮界「お前ーwww」
栩義「高島センサーの出番かw」
希望「高島のお
美香「誤字〜〜〜!」
希望「あ、」
蓮界「お前www」
栩義「何してんの笑笑」
有島「まああいつならなんとかなんだろ」
安泰「それな」
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