第4話 強いGを感じる。ジェーン・エアは描写が長い

 車は便利だ。車は車両代・税金・保険・駐車場代・車検・ガソリン代って沢山お金がかかる。お金で代償されるものは、地球を痛めつける。アスファルトは汚れないから有難い、パンクもしにくいね。汚れないで、便利なものは地球を痛めつける。暑いよ。

 でも想う。地球上の物質量にはほぼ変化はなく、地球上の物理量・物質量は外からどれくらい入ってきて、どれくらい出て行ってるのかな。

宇宙光線とか隕石とかくらいしか変わらないんじゃないかな。

 

暑いってのも、地球単位でおしなべるとあんまり変わってないとか、地球上の物質の運動の代謝の一環なんじゃないかな。

 

 その物質量の中で、化学反応でくっついたり離れたり、私達も化学反応してる。多様なものが生まれては形をとどめることができずに散りぢりになる。

哲学は物理で、きっと車や乗り物は恐竜の生まれ変わりのよう。

だから、痛めつけてるは正しくないかもしれない。

時間が流れるで納まるのか。     地球は時間が流れている。 


 野田和次郎がこっちを見てる。こっちに近寄ってくる。私は動く、私も向かう。

「こんばんわ、福岡で観応えのある場所って近くにはありませんか?」

私は運命と思ったけれど、野田ジョン和次郎は平常通りの感じ。結構飛んでる人は多いのだろうか。でも知られてないのは何故?

「こんばんは、、福岡は、おすすめスポットはそんなになくて。パワスポも聞いたことがありません。私がよく知らないのです、お役に立てずにすみません、、、」

「そうですか、では少しぶらっとして帰ります、ありがとうございました。」

ジョンが帰ってしまう、、

「熊本の方なら、いくつか感動した場所がありますが」

「そこまで行くと間に合いません、戻れないでしょう」

物腰が柔らかいし、表情に奥行きがある。飛んでても距離は物理的であるのだな。

「やっぱりそんなに距離は飛べないのですね」私が言うと

「最近ですか?テイクオフ始めたのは?」とジョン 

「はい、離脱は何度かできましたが、上空まで上がったのは今日で2回目です。そして、会って話すのも初めてです、」

「あまり無理しない方がいいです、気分転換くらい。離れ過ぎるとタッチダウンできなくなります。あと自由が、心に危険です。肉体がある場所、質量とか重力の中で紡がれる物語にも美しさを沢山見つけて下さい。あなたからあなたが離れることは…あなたが選択するのですがね。では僕は戻ります。」

「ありがとうございます、また会えるでしょうか、実は大ファンです、、」

「それは、こちらこそありがとうございます、今後ともよろしくお願いしますね。

そうですね、福岡には明日の夜までいますが、明日の夜は飛んでません。明後日の昼間に、少しぶらっとしてみたいのですがね。」

「そうですか、色々と教えて下さりありがとうございました。これからも頑張って下さい、ずっと応援しています。」

「ありがとう、それでは。」


 ジョンは〝僕〟に帰っていった。ありきたりのことしか言えなかった。もっと私に興味持って欲しかったな。この夜に厳かな雰囲気を満喫したいのに、虚無感が漂う。認めてほしい、頭いい女と思われたい、押して引かれて惨めは無理、←そんなちっぽけな感情でいつも損をしてるのに、またもやジョンにがっつけなかった。

 

 彼も泣いてここにホップするのかな、そして昼間もイケるんだ。確かに長くここにいる気にはなれない、なんだか寂しい。なんだか起きて生活している時間の境遇の中で孤独を感じるより、より一層…この状況は孤独を彫り込んでいく感じがする。

 そして、このセッションは遠出もできないほど短いんだな。

 あんまり使えないじゃないか。


 だって本日は…私は選ばれた感があってこそ、独り、この夜空に、この神憑り的な体験をジェーン・エアばりで、情景を厳かに描写しようと思ってた。

 言葉がうねって忍び寄るような…まだまだと焦らしながら、次の展開を想像させ胸を膨らませるのに、頭打ちをするように興奮を抑えさせる長い描写。詩的で神秘的な言葉の羅列に、重苦しい人間の感情と繰り返す過ちの歴史を鑑みて、次の展開に期待しているのか、絶望しているのかっていう描写。

 

 ところが蓋を開けると、特別でもなさそう。選ばれても、神憑りでもないように、私に興味も持たずに野田ジョン和次郎は去っていった。

私の一番が、私を何にもない寂しい上空に放りだして帰った。普通に。

会わなきゃよかったくらい希望が落ちてきた。

もう私も帰ろう、私に。

明日は引っ越しだ。


まあ、ジェーン・エアはあんまり好みの小説ではない。

政治家の慎太郎は大好きだけど、彼の小説は文学の美しさには乏しく思うので

私の好みは万人向けではないかな、。

ジェーン・エアは小説としては美しいけど、作者自身の魅力が妹の影として存在しているかのように小説が存在し、美しい描写の長さは逃げるように痛い、と感じた。

読み進まんぞ。






 

 

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