世界決戦編
第28話 帰還
10年前に家を丸ごとリフォームをしたお陰か、築年数を考えると綺麗に整ったリビングで、8人の多種多様な種族が中心に置かれた机を囲んで朝食を食べていた
「おい、食べ過ぎだぞ!! デオス殿!!」
「ガハハハ! 早い者勝ちに決まっとるだろ!!」
皿に山盛りに置かれたウインナーを取り合うデオスとレイニール
その様子をキッチンで見ていた浅井と40代前半くらいの女性から、二人向けて声が掛かる
「はは、取り合わなくて大丈夫ですよ二人とも、まだまだありますから」
「そうよ、仲良く食べてね」
「すみません、鶴子殿」
そして鶴子と呼ばれた女性は、ウインナーを山盛りになるくらいに焼いたが、それでも10分ほどで無くなった皿にウインナーを追加するために、ウインナーの入ったフライパンを持って机に近づく
そこでウインナーを盛り付けていた鶴子に対して、近くに座っていたズイズから声が掛かる
「美味しいです、お母様!!」
目玉焼きを食べるズイズの顔は、とても幸せそうだった
「本当? みんな、人じゃないって聞いてたから、口に合うか不安だったけど、それなら良かったわ!」
ズイズから純粋な誉め言葉を貰い、顔を綻ばせる鶴子と呼ばれた女性
そして賑やかなテーブルの横、大型のテレビに向けられたソファの上では、ぬいぐるみサイズのアルバーニがゲーム機のコントローラー片手に暴れていた
「なぬ、また敵にぶつかって死んだぞ!! ぬう、どうなっておるのじゃ、難しすぎるぞこのゲーム!! ムネタカ君、どう進めれば良いのじゃ!!」
「ああ、そこは、上のブロックを壊して上段に行くと、終盤まで敵と出会わずに行けるんですよ」
「なんじゃと、そんな裏技があったのか!!」
寝る必要が無いため前日からゲームをやり続けるアルバーニは、浅井から攻略のヒントを聞いて、嬉しそうにゲームを再開する
そしてそれから数分後、リビングの扉が開いて雛美が入って来る
起きたばかりなのか、とても眠たそうにしている彼女は、リビングの騒がしさに微笑した
「ふふ、騒がしいと思ったら、みんなもう起きていたんですね」
雛美の言う通り、騒がしい朝
だが本来異世界に居た彼らが、なぜ今こうして日本に居るのか、その疑問を解く鍵は4日前に在った
――――――――――――――――――――――――――――
「――――――まもなく、この世界は崩壊して無くなります」
しろがねの言葉、その内容にこの場に集まっていた者たちは、皆深刻そうな顔をした
数分前の和やかな雰囲気とは違い、緊張感の走る空気を破ったのは、デオスだった
「世界が無くなる? それはどういう意味だ?」
デオス達からの鋭い視線を受けながら、しろがねは過去を語り出す
「それを説明する為に、まず私が破壊された経緯を話します。前にアルバーニさんがおっしゃっていた通り、私はデューシエカ帝国の決戦兵器ラ・セルガ・メディサで間違いなく、更に現在世界崩壊と呼称されている存在が破壊の原因になったのも事実です。ですが世界崩壊は歴史で言われる現象などでは無く、しっかりとした意思を持つ存在、いえ、この世界そのものです」
「つまりこの世界を滅ぼそうとしているのは、世界自身だと、そういうことで間違いないか?」
「はい、間違いありません」
「だとすると何故、世界自身がこの世界を滅ぼそうとしているんだ? しろがね、その答えを推測することは出来るか?」
デオスの問いに、しろがねは数秒沈黙してから回答する
「恐らく、この世界の文明をリセットするのが目的だと思われます。その理由として、まず最初に世界に異変が起きたのがデューシエカ帝国で異世界転移の技術が確立された時期だという事、それと当時私達含めた連合軍との戦闘後に、深い傷を負ってたとはいえ世界が文明レベルが低い残りの国々に手出しをせず沈黙した事が挙げられます」
「なら今、動き出したのは………」
「私達との戦闘での傷が癒えた事と、この世界の文明がかつての文明に迫っている事の二つが理由でしょう」
「ねぇ、しろがね。もし世界が動き出したとして、私たちに勝ち目は有るの?」
沈黙を破りズイズが質問を飛ばす
「私達の時は突如世界が襲いかかって来たので、ほとんど連携が取れませんでした。ですので楽観的かもしれませんが、もしこの世界に存在する戦力を集めることが出来れば打ち破れる可能性は高いと思います」
「さっき、まもなくって言ってたわよね。なら時間はまだあると思っても良いのかしら?」
「はい、今の時点で断定することは出来ませんが。数か月から数年程度の猶予はあるかと」
「それならまだ、何とかしようがあるな」
「そうね」
まだ可能性が見えた為か、この場に集まった者たちの顔に悲壮感は無い
「他に聞きたい事はありますか?」
「その世界崩壊は、ムネタカ達の居る世界に影響するのか?」
「いえ、前回の時もそうでしたが、世界は外に目を向ける事は無かったので、恐らく影響は無いかと」
その発言を聞いたデオスは、表情を見られないように顔を伏せる
だがその時間はごく僅かで、すぐに顔を上げた
しかしその表情は、今までとは違い強い決心が浮かんでいた
「しろがね、今お前は、ムネタカと融合しているんだよな?」
「はい」
「その融合は解けるのか?」
「ムネタカ様の身体に、一切影響の出ないように解除できます」
「だったら「それは、無しですよデオスさん」」
デオスの言葉に、浅井は呆れた顔で言葉を被せる
そしてはぁと、一つ溜息を付いた浅井は、僅かに怒りを見せながら言葉を紡ぐ
「私たちを巻き込まない為に、除け者にする気でしょう、デオスさん。此処まで来て、此処まで一緒にやって来て、最後だけ危ないから安全な所でってのは、私たちを舐め過ぎではありませんか?」
浅井の言葉に同意するように、雛美も首を縦に振る
デオスはその二人の強い覚悟に気圧されながらも、説得の為に言葉を尽くそうとする
「だが、ムネタカもヒナミも地球に変えることが目的だったろ、それならここが引き時じゃないか? ………もう、無理に戦う必要はない。元通りには行かないかもしれないが、それでも二人ならこれから幸せな人生を再開できるはずなんだ。だからどうか分かってくれ、………………もう俺達の事情に巻き込ませたくないんだ!!」
デオスにとって、いやこの場に居る他の者達も、二人には強い罪悪感を抱えている
本来なら日本で平和に暮らせていたのに、此方の世界の悪意によって平穏を失わせてしまった事、その事を悔いても悔やみきれないからこそ彼らは、浅井たちを説得して、もうこの世界とは関わらずに自分の人生を生きる道を選ばせようとしていた
「
「宗孝くんの言う通りです!」
「此処まで一緒に来たら分かるでしょう? 仲間を見捨てて帰る、ピンチに手を差し伸ばさない、そんな人間では無い事はとうに証明していたと思っていたんですが………………、そこの所どう思っているんですか、皆さん?」
この世界に来て初めて年相応の生意気な笑みを浮かべる浅井
その表情と言葉を見聞きしたデオス達は、説得なんて始めから無理だったことを悟る
そしてデオス達は諦めたように笑った
「分かった、分かった。さっきの話は無しだ無し! 良し、もうこうなったら全員で世界をぶちのめすぞ!!」
「そうね、そうしましょう」
「ふむ、ヒナミ殿達も参加するのであれば、挨拶は必要ではないかな?」
「そうだな、なら全員で行くか地球!!」
「はは、良いですねそれ」
「皆も来るんですか! だったらお泊り会しましょう!!」
「のぉ~~~~~、何か儂だけ仲間外れじゃないかのぉ」
「何言っているんですか、アルバーニさんもちゃんと私たちの仲間ですよ」
「本当か!」
盛り上がる浅井達一行
彼らはこの日、更に仲間としての結束を深める
そしてこの先に待ち受ける戦いへと動き出すのだった
――――――――――――――――――――――――――――
そして三日後、時刻は9時15分
美しい月と星が輝く夜空の下を、浅井達一行は歩いていた
舗装はされているが、僅かに砂利などが散乱した坂道を進んで行った彼らは、遂に目的地である一軒家に辿り着く
都心部からは少し離れている為か、その一軒家にはとても広い庭があり、更に敷地の奥には古びた蔵までもが存在した
そしてその一軒家の玄関の前に、浅井達はとても緊張した面持ちで立っていた
「皆さん覚悟はできてますか?」
先頭に立つ浅井の言葉に、背後の全員が無言で頷く
浅井はその頷きを確認すると、深く息を吐いた
その後、「では」と言いながら、玄関に付いたインターホンのチャイムを押した
すると浅井には聞きなれた音が僅かに鳴り、それから数秒後、ドタドタとした足音が玄関に近づき、それから曇りガラス越しに大きくなった影は、扉に手をかける
そしてその影は扉の解放と共に、声を出した
「はい、どちら様でしょう………………か?」
扉の先、玄関に居た細身で丸眼鏡をかけた優しそうな中年の男は、玄関の外に立つ浅井の姿を見て目を見開いた
そして数秒後、スイッチが入ったように動き出した丸眼鏡の男性は、後ろを振り向いて叫んだ
「つ、鶴子さん!! 宗孝さんがかっ、帰って来ました!!」
動揺しているのか凄まじく噛みながら報告を飛ばす丸眼鏡の男性
その報告を聞いて、玄関から少し離れた所にあるリビングから女性が跳びだして来る
中年女性はパーマが掛かった茶髪を揺らしながら玄関にやって来ると、家の外に立つ浅井の姿を目撃し、涙を流し始めた
続けてその中年女性は涙も拭かず、靴も履かないで浅井に近づくと、その身体を震える腕で抱き締める
「宗孝、どこに行ってたの!! 本当に、心配してたんだから!!」
浅井は、抱き着いて来たその中年女性に視線を落とすと、同じようにその女性の身体を抱き締めた
そして優しい瞳の浅井は、抱き締めている中年女性と玄関に立つ中年男性に向けて優しい声音で言葉を送る
「………ご迷惑、ご心配を掛けてすみません、母さん、父さん」
「迷惑だなんてそんな事は無い、何があったかは分からないが、無事に帰ってきてくれただけで、父さん達は良いんだ」
「ありがとうございます。ですがちゃんと私が疾走した理由は話させて頂きます」
「そうか、なら早く家に上がりなさい」
「いえ、その前にお会いして頂きたい方がいます」
浅井はそう言うと、母親である鶴子を抱きしめるのを止めて、扉の外に声を掛けた
「入って来てください」
その言葉に呼ばれて玄関の扉を潜ったのは、朝倉雛美であった
失踪した当時と変わらない姿の雛美を目撃した鶴子と、浅井の父親である
だがすぐに再起動した鶴子は、顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら雛美を抱きしめた
「姉さん!!」
「ただいま、鶴ちゃん」
「うん、ずっと待っていたんだよ。お帰りなさい姉さん!!」
2人の雰囲気は、まるで33年前当時のようだった
そしてその抱き合う姉妹を玄関の上から見ていた之政は、目の前で繰り広げられる異常な光景の説明を求める為に、浅井へと視線を送る
「宗孝さん、一体何が?」
「大丈夫です、説明しますから、まずはリビングに行きましょう。デオスさん達も中にどうぞ」
「良いのか?」
浅井から招待を受けて扉から顔を出すデオス達
そのデオス達を浅井は中に引き入れると、リビングへ向かおうとする
だがその前に背後から声が掛かる
「宗孝さん、その方たちは?」
まるで魑魅魍魎のようなデオス達に驚き声を上げる之政に対して、浅井は「まぁ、そうなりますよね」と言った後、「その方達の事も説明しますので」と説明を後回しにしてリビングへ向かう
その後、リビングに着いた浅井は、今まであった出来事を事細かく話し始めた
――――――――――――――――――――――――――――
「つまり宗孝さんは、異世界に転移し、そこで冒険を繰り広げ、その途中で生き返った雛美さんと共に地球に帰還して、今に至ると」
「ええ、その通りです」
「何というか、お疲れ様です宗孝さん」
「はは、ありがとうございます。ですが私が言うのも変ですが、良くこの話を信じれますね」
「そりゃあ、私の子供ですし、宗孝さんがこういった嘘を吐いたことも無いですから。ですが信じるに至った一番の理由は、宗孝さんが連れてきた、特にそちらでゲームをしている方ですね。どう考えてもこちら側の存在では無いでしょう」
之政はそう言って視線をソファの方へ持っていく
続いて浅井もその視線を追い、そして二人の視線がぶつかった先に居たのは、ゲームの難易度に切れ散らかすアルバーニだった
「何じゃ、これは!! 難しすぎる。これは罠じゃ、陰謀じゃ!! ん、どうしたムネタカ君?」
「いえ、何でも無いです。どうぞ続けてください」
「おお、そうか。………………カカカカカカ、カ。また死んだ………」
落ち込むアルバーニから視線を戻した二人は、会話を再開する
「確かにアルバーニさんの姿を見れば、皆信じますね…………。とまぁ、これで説明は以上ですが大丈夫でしたか?」
「うん、大丈夫です。理解出来ました」
そして浅井の説明会が終わってすぐ、玄関で話していた雛美と鶴子がリビングに戻って来る
浅井はその姿を確認すると、雛美に声を掛けた
「雛美さん、話せましたか?」
「はい、とっても」
「なら、良かったです」
雛美への確認を終えた浅井は、次に対面に座った父親と母親に顔を向ける
そして真っ直ぐ二人を視界に捉えたまま口を開く
「では、改めて。父さん母さん、ただいま帰りました」
「はい、お帰りなさい」
「お帰り、ムネタカ」
両親とのただいま、おかえりの挨拶
浅井はその当たり前だが、とても大切なやり取りを経て、ようやく異世界の旅に一区切りついた事を実感する
だがそれは同時に彼の中で、この後に待ち構える世界との決戦への準備が始まった事を意味していた
だからこそ浅井は、両親に自分の意思と覚悟をしっかりと伝える必要があると感じ、世界決戦の話を切り出す
「そして未だ混乱の中にあると思いますが、もう一つお伝えしたいことがあります。今日、私達は異世界から地球へ帰還しましたが、先程説明した通り向こうの世界の崩壊を防ぐ為に、私も雛美さんも再度地球を離れます。父さんと母さんからすると、せかっく戻ってこれたのに、また命を危険に晒す場所に戻る理由なんてないと思われるかもしれませんが、それは違います。
私達はあの世界での冒険を決して悪いものだとは、捉えていません。私達にとってあの世界もあの世界で出会った人達も皆、故郷や友人家族と同じように大切なんです。だから理由はそれです。私達が命を懸けて帰還するのは、大切なあの世界と人々を守る為です」
浅井は自分が異世界へ舞い戻る理由を語る
その後、熱を冷ますように一拍置いてから、再度口を開いた
「分かって欲しいとも認めて欲しいとも、言いません。ですがその事だけは、伝えておきたかったんです」
現状、伝えたい事を伝え終わった浅井は、両親の反応を窺った
黙って話を真剣に聞いていた之政と鶴子、その視線に応えるように沈黙を破ったのは之政だった
「分かりました、頑張って来なさい」
「宜しいのですか?」
反対派されずとも良い反応はしてもらえないと思っていた浅井は、虚を突かれたように目を丸くする
それに対して、之政は優しく笑みを浮かべながら話を続ける
「ほら昔、子供が川で流されてた時も、周りの制止を振り切って助けに行ったじゃないですから。だから今回止めても、行くんでしょう宗孝さんは」
之政の瞳は過去を懐かしむようだった
「だったら、もう覚悟決めて応援する方が良いと思いませんか。ね、鶴子さん」
「そうね、私も雛美の事があって子離れ出来ていなかったから、ずっと貴方に迷惑かけていた。だから今日こそ子離れして、貴方を笑顔で送り出そうと思うわ」
「――――――――――――、ありがとうございます」
その両親の言葉を聞きた浅井は、感謝の気持ちを込めて深く頭を下げる
そして浅井家の話し合いが一段落した頃
背後でその話し合いをひやひやした様子で見ていたデオス達が、再起動したようにドタバタと動き出した
「話は終わったか?」
「ええ、とりあえずは」
恐る恐る聞いて来たデオスの言葉に、浅井は返答する
その返答を聞いたデオスは、お腹を抑えながら口を開く
「だったら悪いんだが………、何か飯あるか? 緊張して腹が減ったんだが……」
その言葉を証明するようにデオスの腹から、大きな音が鳴る
リビングに響き渡る空腹音、その音に微笑しながら鶴子が立ち上がった
「ふふ、デオスさんでしたっけ? 今から作りますから、待っていてください」
「すいません、ありがとうございます」
「いえいえ。後、他の皆も食べますか?」
「あっ、雛ちゃん、私も食べます!」
「吾も頂けば」
「私は大丈夫です」
鶴子の質問に、雛美、レイニール、ズイズの順で答えていく
その返答を聞いた後に台所に向かおうとした鶴子は、何か思いついたような顔をして止まった
「そういえば、皆は今日は止まっていくのよね?」
「そうですね、後、今日だけじゃなくて数日止めて頂ければ」
「あら、そうなの。だったらあなた、私が料理を作ってる間に宗孝と一緒に布団を敷いて来てもらえる?」
「分かりました、では宗孝さん、行きましょう」
そしてリビングに居た人たちは、それぞれ動き出す
鶴子は台所へ、浅井と之政は布団を敷きに客間に、デオス達はリビングで皿を出したりなどの手伝いを始める(ちなみアルバーニは周りの事に興味を示さずにゲームに夢中であった)
この後、デオス達は夕食を頂き、それから浅井家と共に日本で最初の夜を明かすことになった
――――――――――――――――――――――――――――
そして翌日、視点は冒頭の続きに戻る
「ふふ、騒がしいと思ったら、みんなもう起きていたんですね」
「おはよう、ヒナミ」
「おう、ヒナミ。先に朝食頂いてるぞ」
「おはよう、ズイズちゃん、デオスさん。美味しそうですね、でも先にシャワー浴びてきます」
挨拶だけしてリビングを出る雛美
デオスはその背を見送った後、浅井に話しかける
「なぁ、ムネタカ。結局今日どこに行くんだ? 昨日言ってた松本城か?」
「そうですね、此方で行動するには皆さんの格好だと目立つので、適当な服を買いつつ、そこら辺の観光地に行ければと思っています」
「それは、楽しみだな」
「そうね、ヒナミとムネタカの故郷、どんなとこなのかしら」
デオス達ヴォーデュガ世界の民は、浅井と雛美の故郷を想像し、楽しみに出発の時間を待つ
そしてこの日、デオス達一行は浅井の案内で、松本市内を巡る
服を買い、城下を周り、松本城を見学し、長野の名産を食べて回るのだった
――――――――――――――――――――――――――――
そしてこの日を境に、浅井達は北海道や京都、広島に沖縄に東京など日本各地を巡っていく
北海道ではデオスとレイニールが魚介類を食べまくり、浅井の財布にダメージを与え、京都ではアルバーニが観光客にばれて大騒ぎになりかけ、広島や沖縄では観光雑誌を読み込んだしろがねの案内で観光地を回る
東京の新宿では、ビルの上にある水族館や映画を楽しみ、原宿ではしつこいスカウトにイラついて魔法を使おとした所を、浅井が止めに入ったりと色々な事があった
そして浅井達の観光は地球だけでは無く、異世界ヴォーデュガでも行われる
世界との決戦を前に戦力を整える為、ヴォーデュガに戻った浅井たちは、レイニール主導で各国の交渉を行うついでに、ヴォーデュガに各地に有る国々の観光地を観たり、その観光地で起こったトラブルを解決していくことになるのだった
――――――そして1年後
浅井達は遂に、世界との決戦の日を迎える
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