第21話 別離と国落とし

 午後1時、ゼノカ・マルケレス王国首都マゼレカ、国賓用客室内にて

 王国関係者ではない為、城外で一人寂しく待機するデオスを除いた3人は、国賓用客室内で予言の襲来を待っていた

 慌ただしく人が往来する場内の様子に耳を傾けながら、雛美とズイズは話始めた

 

 「もう一時ですね」


 「そうね」


 「このまま何も起こらないと良いんですが」


 「望ましいのはそうだけど、予言も出てるから何かは起こるでしょうね」


 「やっぱり、そうですよね」


 「もう、落ち込まないの。ほら、お菓子あげるから、戦いの前に元気取り戻しておきなさい」


 そう言ってズイズは、落ち込む雛美にお菓子を手渡す


 「わーい。ありがとございます」


 雛美はズイズから貰ったお菓子をハムスターのように頬張り、満面の笑みを浮かべる


 「ふふ、まだあるから、喉に詰まらせないようにゆっくり食べなさい」


 そして幸せそうな雛美を、ズイズが優しく見守っていた

 ――――――その時、王都に全体に爆発音が響き渡った

 

 「ぇ!?」


 「何が!?」


 その音に雛美とレイニールは驚き固まる

 だがこの部屋で一人、冷静であったズイズは状況確認の為に即座にベランダへ走った

 そして扉を開けた先でズイズが見たのは、多くの市民が住む住宅街の地下を破り跳び出した巨大な合成獣の姿だった

 合成獣は、住人と共に建物を踏みつぶしながら動き出す

 

 (あれが、予言の怪物)


 ズイズは住宅街に出現した合成獣を予言の存在だと断定し、背後の二人に指示を飛ばした


 「レイニールは先行して、事細かに状況を報告。ヒナミは私について来て」


 「了解です!」


 「はい!」


 そしてズイズの指示通りにまずレイニールがベランダから跳び出し、続いてズイズと雛美がベランダに足を掛けた時だった

 

 ――――――宇宙から地上に向けて垂直に、一筋の光が走った


 緑色の輝きを放ち音を置き去りにする速度で迫る歪な流星を目撃し、声を上げれたのは騎士団長、魔法省長官、科学技術省次官、ズイズ・メルテーシア、デオス・フォッサマグマの僅か5人のみであった

 現在、王国内に居る実力者たちにすら認識するので精一杯な流星は、瞬きの内に先程出現した合成獣が居る地点に到達する

 瞬間、王国全土を揺らす爆発が巻き起こった

 それは流星が減速無しに地上に衝突したことで起きた爆発であり、更にその爆破によって数キロを一瞬にして覆う程の土煙も舞い上がる 

 数分後、土煙が晴れた先に見えたのは消し飛び肉片となった合成獣と、住宅街が在った場所にポッカリと開いた巨大な大穴であった

 そして今、大穴から浮上してきた存在は、身体から生やした無数の触手を伸ばして王国中の生命体を食い荒らし始めた


 

     ――――――――――――――――――――――――――――



 「何が、起きたの………………」


 変わり果てた光景を目撃して目を見開き固まっていたズイズの下に、デオスが降り立った


 「ズイズ!! 何がどうなってる、あれが予言の存在なのか!!」


 「わ、分からないわ、でもあれが予言の怪物で有ろうが無かろうがどうにかしないと!!」


 ズイズたちの視界の先では、大きな角を持ち触手を生やした怪物が王国を破壊していた


 「ああ、そうだな」


 そして怪物に向けてデオスとズイズが向かおうとした時に、背後から声が掛かる


  「あ、あの、それなら私も」

 

 雛美は怪物が発する圧に怯えた顔を見せていた

 だがそれでも一緒に戦おうと勇気を振り絞って着いて行こうとしていた 

 しかしデオスとズイズはその提案を一蹴する


 「駄目だ」

 

 「駄目よ、貴方はここで待っていなさい」


 「どうしてですか、私はこの日の為に居るんじゃないんですか?」


 「確かに貴方はこの日の為に召喚されたわ、でもあいつとやり合えるほど強くないし、予言にあった秘めた力も未だに姿を見せない。だから一緒に連れていけないわ」

 

 「そんな………………」


 雛美は唇を噛んで悔しさを滲ませる

 ズイズは悲しみ俯いた雛美のその姿を見ると、悲しそうな顔をしながら雛美へ近づく

 そして力強くその身体を抱きしめた

 

 「私たちの強さは知ってるでしょ。あんなのすぐボコボコにして帰ってくるから、安心して待ってて。分かった?」


 「は、い」


 雛美の返答を聞いたズイズは安心したような顔で立ち上がると、背後に控えていたデオスと共に飛び出して行くのだった



     ――――――――――――――――――――――――――――

 


 飛翔体墜落から9分後、怪物から15㎞程の位置にある時計台の上にはデオスとズイズ、そして斥候から帰還したレイニールの姿があった

 怪物に一番接近したレイニールの説明をデオスが聞く中、ズイズは一人詠唱を始める

 そして僅かな詠唱の後、ズイズは魔法を発動させる


 「異界降臨・黄泉樹海」


 異界降臨・黄泉樹海とは、植物魔法と回復魔法を極めたズイズが結界魔法に優れた昔馴染みと共同で発明した究極の陣地形成魔法であった

 本来、魔法の発動には詠唱が必要だが、この陣地の中に居る時だけ彼女は詠唱を無視して魔法を発動できるようになる

 そしてそんな強力な魔法の発動と共に魔法陣が広がっていく

 その範囲は、ズイズを中心にして半径500㎞であった


 「さあ、行きましょう」


 「ああ」


 「はい!」


 そして準備を終えた三人は時計台を蹴り、怪物に向かって接近した

 その瞬間、空中に居た三人へ向けて15㎞先の怪物から生えた無数の触手が事前動作も無く、更にズイズやデオスにすら認識するので精一杯の速度で動く

 

 「「「!?」」」


 舞う血飛沫、吹き飛ぶ手足に内臓

 全員が回避すること叶わず、触手の攻撃を喰らって王都の端から端まで撥ね飛ばされた

 そして弾き飛ばされた三人が激突した王都三か所が、衝突の衝撃で崩壊する


 「グゥ!?!?」


 「――――――ッ!」


 「ゴォ………………!」


 それぞれ別の場所で大量の血液を流し倒れる三人

 彼らの傷は深く、生きているのすら奇跡的なレベルであった

 だがデオスとズイズは、異界降臨・黄泉樹海によって自動発動した回復魔法のお陰で即座に立ち上がる

 そして戦線に復帰しようとした、だがしかし起き上った二人に向けて怪物の追撃が放たれる


 「「――――――!」」

 

 七つの魔法が混じった光

 殺意と殺意と殺意と殺意と殺意と殺意と殺意が混ぜ込まれた極大の砲撃が、二人を飲み込み弾け飛んだ



 

 雨が降り始める

 死の混ざった真っ赤な雨が

 先の魔法によって王国の半分が更地に変えら、王国の人口の3割が蒸発して消え去った

 そして崩れ落ちた建築部の残骸の上で、死に瀕した二人の男女が倒れ伏していた

 一人は炎を操る悪魔デオス・フォッサマグマであり、もう一人は樹海と再生の魔女ズイズ・メルテーシアであった

 二人は瀕死ながらも、どうにか身体を動かして立ち上がろうとしていた

 だが頼みの綱である異界降臨・黄泉樹海は先の魔法攻撃で機能停止しており、回復魔法の援護を受けられない二人は未だ立ち上がることが出来なかった


 そしてそんな彼らの前に近づく影が一つ


 「醜い、だがその魔力は美味であろう」


 無数の声が混じった声で言葉を発したそれは、巨大な角と無数の触手を生やした怪物であった

 この世界でも上位の力を持つデオスとズイズ、その二人を一蹴した怪物は口が付いた触手を伸ばし、倒れ込む二人を喰らおうとした

 しかしその直前、一人の少女が駆け込んで来る

 黒い髪を揺らし怪物の前に現れたのは異世界から来た少女・朝倉雛美であり、デオスとズイズは彼女の姿を見た驚愕と困惑で目を見開いた


 「な、何で来たのよ!!」


 「ヒナミ、来るな!!」


 焦りが乗った二人の声に、先程までとは違い強い意志の乗った声で雛美は言葉を返す


 「私はもう大丈夫です、だから後は任せて下さい!!」


 何故、雛美がここに来たのか

 何故、怯えていた雛美がここまでの覚悟を灯しているのか

 その答えは今から数分前に存在した

 


     ――――――――――――――――――――――――――――


 

 デオスとズイズが跳び出してから数分後

 雛美は戦いに向かったズイズたちの様子を、国賓用客室のベランダから願うように見守っていた 


 「皆さん、どうか勝ってください!!」


 だが雛美の祈りは目前で砕かれることになる

 突如、奔った衝撃波

 その揺れと共に飛翔物が一つ、彼女の近くに激突した


 「え?」


 土煙の上がった衝突地点、そこに倒れていたのはレイニールであった

 手足は千切れ、首はねじ曲がり、百舌の早贄のように腹からは建物の破片が突き出ていた

 見知った者の悲惨な姿に雛美は悲鳴を上げそうになるも、その悲鳴を飲み込んでレイニールの下に走った

 

 「レイニールくん、大丈夫ですか!!」


 悲痛な雛美の声に対し、レイニールからの返答は無い

 異界降臨・黄泉樹海によって自動発動した回復魔法で肉体の再生は始まっていたが、攻撃の威力が凄まじかったせいかレイニールの意識は朧気であった

 雛美はレイニールを助ける為に、回復魔法が込められた小瓶を開く

 そして液体状に加工された回復魔法を、レイニールの口に注いだ

 数秒後、レイニールの呼吸が落ち着き始める

 雛美は危機的状態を抜けたレイニールの姿を見て、ホッと一息付こうとした

 だがまたもや衝撃が奔る

 

 「何!?」


 先程の数倍はある衝撃波と轟音と閃光に、一瞬だけ目をそらした雛美は顔を上げた

 そして街の様子を確認しようと視線を向けたヒナミの目に映ったのは、崩壊した王都と、その中心で倒れるデオスとズイズの姿だった

 

 「――――――ぇ」


 目前に広がる光景を理解できなかった雛美の喉から、声にならない声が鳴る

 だがすぐに理解したくない彼女の気持ちを無視して脳は、現状を正確に映した


 「あ、あああぁぁぁぁぁぁ! 何で、どうして?」

 

 絶望、絶望、絶望

 雛美の心は絶望に染まり始めていた

 だがそれでも彼女は、デオスとズイズを守るために震える脚を殴り立ち上がろうとした

 しかし恐怖で脚は動かない


 「何で、動けないの………………」


 悔しそうに涙を零す雛美

 ズイズの言葉がヒナミの脳内に反響する


 「予言の力が、使えたら………………」


 本当に予言通りであれば、皆を守れるのにと雛美は言葉を溢す

 その言葉は虚空に消えていくはずだった

 

 「有ると言ったらどうする?」


 だがその言葉に返答があった

 そしてその声に振り向いた雛美の目前に居たのは

 

 「貴方は………………、確か騎士団長」

 

 ゼノカ・マルケレス王国の騎士団長であった

 騎士団長は、雛美の前に立つと話を続ける


 「それで、有ると言ったら、お前は命を懸けられるか?」


 「命………………」


 「そうだ、お前は命を消費して、本来の数十倍の力を発揮できる」


 「どうして、そんなことが?」


 疑問を浮かべる雛美に対し、騎士団長は淡々と答えを返した


 「お前は私たちが開発した魔法によって召喚され改造された、使い捨て兵器だからだ」


 「兵器? だったら予言は………………」


 「そんなものは、他の世界から人間を召喚するのに反対するであろう連中を、説き伏せるためのカバーストーリーでしかない。だが予言通りに王国を滅ぼせるほどの怪物が現れるのは、私たちとしても予想外であったがな」


 簡単な説明を終えた騎士団長は、雛美に顔を近づけると問い掛ける

 

 「さあ、どうする。このまま王国と共に死ぬか、それともお前一人の犠牲でズイズたちを救うか? 選択するのはお前だ」


 雛美は唇を噛んで悔しさを滲ませる

 だが選択肢が無いのは、雛美が一番理解していた

 だから雛美は覚悟を決めて、立ち上がる


 「そんなの最初から決まってます、私は皆を助けに行きます!!」


 そう宣言した雛美は落ちていた杖を拾うと、ズイズたちの下に駆けだした



     ――――――――――――――――――――――――――――


 そして現在、ズイズたちの元に辿り着いた雛美は、怪物に向けて魔法を放つ

 

 「結界術・絶剣!!」


 結界術・絶剣、それは雛美の持つ最強の攻撃魔法であり、地面から突き出た剣が怪物の胴体へ突き刺さる

 飛び散る血液

 だがその損傷を、怪物が気にする様子は一切無かった

 しかし傷を付けたからか、怪物の視線が雛美へと向く


 「歪で醜悪、非常に不快だ。お前は食うに値しない」


 怒りの混じった声音と共に、捕食では無く殺害の為に触手が伸びる

 デオスとズイズですら避けられなかった触手の攻撃を、雛美が避けれる筈も無く

 触手が簡単に彼女の身体を刺し貫いた


 「「ヒナミ!!」」


 上がる悲鳴、飛び散る血液と臓物


 「ッ………!!」


 崩れ落ちる雛美

 だがその瞬間、怪物へ伸ばしていた雛美の手から魔法が放たれる

 それは正しく命を懸けた結界術であった


 「結界術・次元魂縛」


 景色に罅が走り、次元が割れる

 そして開いた穴から伸びた無数の鎖が、怪物に巻き付いていく


 「貴様!!」

 

 叫びを上げ、鎖を破壊しようとする怪物であったが、破壊が叶わず割れた次元の向こうに引きずり込まれていく

 そして数秒後、怪物を飲み込んだ次元の閉鎖と共に王国は静寂を取り戻すのだった



     ――――――――――――――――――――――――――――



 各所に炎が上がり、死の気配が立ち込める王国の一角

 崩壊した建物の瓦礫の上で、二人の男女が少女の亡骸を抱きしめていた

 二人の男女は、顔を歪め涙を流す

 言葉すら無く泣き続ける二人は、まるで赤子の様であった


 そんな悲しみに包まれた二人の下に、一人の男が吹き飛んできた

 血を撒き散らし、身体中に切り傷を付けたその男は、レイニールであった

 レイニールは焦った顔で起き上がると、近くで雛美の亡骸を抱えるデオスとズイズに気が付いて叫んだ


 「デオスさん!! 僕たちは王国に騙されてた、ヒナミさんは王国の連中に利用され殺されたんだ!!」 


 「どういう事だ、レイニール」


 雛美の亡骸をズイズに預けたデオスは、傷つき倒れ込んだレイニールに近づいた

 その時、レイニールの背後から男が剣を振りかぶって現れる

 デオスは即座にその男の登場に気が付くと、炎を宿した腕をレイニールの頭上に滑り込ませて、振り下ろされた刃を弾いた

 そしてデオスは、奇襲に失敗して飛び退いた襲撃者の姿を目撃する


 「何をしやがる!! こいつはお前の部下じゃないのか!!」

 

 デオスの視界の先、そこに居たのは騎士団長であった

 自分の部下であるレイニールを殺そうとした騎士団長は、デオスの質問に淡々と言葉を返す

 

 「その男は、先の怪物と内通し、王国を滅ぼそうとした反逆者です。………ですのでそこを退いて頂きたい」


 「違います!! 騎士団長は僕が王国の秘密を知ったから、口封じの為に殺そうとしたんです!!」


 「秘密とは何だ?」


 「異世界人を使い捨ての兵器として運用する計画です。分かりますか、こいつ等は、最初からヒナミさんを帰らせる気なんて無かったんだ!!」


 血を口から噴き出し、悲痛な声で叫ぶレイニール

 デオスはそのレイニールを守るように立ち、己の意志を態度を示した


 「俺はお前の言葉を信じる。ズイズ、回復魔法をくれ」


 「ズイズ、貴方は王国の人間でしょう。であれば、やることは分かっていますね?」


 デオスと騎士団長の言葉

 その二つを受けたズイズは選択を迫られる

 王国か大事な仲間か

 そして逡巡の末、涙を流すズイズが手を翳したのは――――――デオスだった


 「ありがとう、ズイズ。仇は取る」


 肉体の再生と共に白炎を滾らせるデオス・フォッサマグマ


 「何と愚かな」


 目前の炎に対し、騎士団長は剣を構えた

 そして睨み合いの後、両者は激突する

 

 「オォォォォォォォォォォォォ!!」


 「ハァァァァァァァァ!」

  

 走る刃と炎を纏う拳

 初撃を奪ったのは、炎を纏う拳だった


 「ゴッ――――――!!」


 顔面に拳を受け、血を吐き出しながら吹き飛ぶ騎士団長

 血の跡を残しながら衝突したのは、未だ形を残す兵舎であった

 兵舎にはまだ多くの兵士が詰めており、突然兵舎の壁に衝突した騎士団長の姿を見て声を上げた


 「団長!? 大丈夫ですか!!」


 「団長!!」


 騎士団長はその声を応じるように剣を支えに立ち上がると、周囲の兵士に向けて叫んだ


 「ズイズ・メルテーシア、レイニール・ルルファそして奴らと共に行動するデオス・フォッサマグマの三名は、先の予言の怪物と共謀し、王国を襲うどころか予言の少女を殺害した反逆者である!! 殺せ!!」


 今まで王国の軍事部門の長として貢献し、兵士たちの尊敬と信頼を勝ち取って来た騎士団長の言葉

 その命令は周囲の兵士にとって絶対であり、彼らは疑うことなく行動を始める

 そしてこの命令が各所に伝えられたことで、ゼノカ・マルケレス王国兵全軍が動き出し、騎士団長を追って襲来したデオスと衝突した

 

 


     ――――――――――――――――――――――――――――



 ――――――12分後

 騎士団長、魔法省長官などの主要な人物と共にゼノカ・マルケレス王国兵は全滅

 召喚陣が置かれていた魔法省は地盤ごと崩落し、その余波で王城などの主要建造物も焼失した

 

 この日、ゼノカ・マルケレス王国首都マゼレカは甚大な被害を受け消滅する

 そして同時に国落としという怪物が誕生したのだった




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