第2話 火凛
「さぁ、一緒にぃフロントバイセックスッ!」
「お次はぁ、サイドチェストー!」
――――――――――――――――――――
目の前で、鍛え上げられた健康的な肉体を披露しているのは
今日も元気な赤銅色の髪の毛が揺れていて、よく覗き込むと深い緑色をした瞳に確かな知性を感じる彼女は俺に筋トレの指導をしてくれる。
――――――――――――――――――――
ビシッ
プルン
「コラッ、お触りしようとしないっ。
今は真面目な時間だゾ」
「えっ『アタイのお尻のラインが綺麗過ぎるのがいけない』って?」
「ハッ⁉︎ 褒めたってダメだぞっ。
君は、何かをお願いする時に先に褒めてるって知ってるんだからな」
「だから、今はまず筋トレをするんだつ」
ブーブー
「君は、他の子達と筋トレしてないだろっ。それじゃいつヤるのさっ」
「今でしょ!」
ドーン
「言うこと聞かない君にはオシオキしちゃうゾォ」
フル フル フル
「そうそう、分かればよろしい」
コク コク
「それじゃ音楽流しながら一緒に筋トレするゾッ」
ピ
カッ カッ カッ カッ カッ カッ
ポン ポン
3 2 1 GO
♬トゥ トゥ トゥトゥトゥ♬
♬トゥ トゥ トゥトゥトゥ♬
ワンツー ワンツー
(プルン プルン)
ハッ ハッ
(ポヨン ポヨン)
フー フー
(フルっ フルっ)
――ジト――
ハッ
ワンツー ワンツー
ワンツー ワンツー
ワンツー ワンツー
〜 〜 〜
「よっし。ここまでっ」
「後半は良かったゾ。でも、前半は一体どこを見てたのかなぁ? 君は?」
ジー
バチンッ
ヒリヒリ
「それじゃ、次は腹筋しよっか」
「え? 先週やったのをもう一回やりたいって? しょーがないなぁ良いゾ♡」
〜 〜 〜
んんっ ふー チュ♡
んんっ ふー チュ♡
んんっ ふー チュ♡
「次は横の捻りも入れて」
んんー フンフン チュ♡
んんー フンフン チュ♡
んんー フンフン チュ♡
「よしっ、あと6回っ」
7♡ 8♡ 9♡ 10♡ 11♡ 12♡
「もう2回っ」
13♡ 14♡
「まだイケる? 筋肉にキイてるゾッ!」
グググ パタン
「ありゃ、もう終わり? もうちょっとシたかったんだけどなぁキス……」
ピク ムクムク
「って、起きるのはそっちじゃないんだゾ」
ベチンッ
ビクン ビクン
クター
「ゴメン。痛かった?」
ナデナデ
スリスリ
「あっ♡ 元気になった♡」
ガバッ
ギュギュ
むぎゅー
「今は汗臭いゾ。え?『二人とも同じだから』ベトベトするし……」
クンカ クンカ
スンスン
うっ
「だから言ったのに……プロテイン用意するから君はストレッチしてて」
「イチャイチャはシャワーの後でね♡」
コクコク
「さてと。プロテインは、あんまり減ってる様子はない……はぁ、みんなとは何やってるんだろうな。聞いても詳しくは教えてくれないし……」
フルフル
バチンッ
「後にしよう。今はアタイの時間なんだ」
スコッ パサッ
スコッ パサッ
ジャー
トクトクトクトクトク
キュッ
パチン
シャカシャカ シャカシャカ シャカシャカ
「プロテイン作ったゾ」
パタパタパタ
「はい。どーぞ♪」
ゴクッ ゴクゴクゴク
「ゆっくり飲みなよ。筋肉に届くイメージで飲むんだゾ」
コクコク
ゴクッ
ゴクッ
ゴクッ
「今日もお疲れ様。また来週もヤろうね♪」
つづく
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あとがき
火曜日
次回
水曜日
こちらはコンテスト向け作品です。
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