「私、明後日東京に戻るんだよね〜」


1週間の休みをもらった波瑠奈は久々ということで実家に帰省していたらしい。そして波瑠奈のおばあちゃんが勧めた古民家カフェに行ったところ、今に至るわけだ。


「東京はどう、暮らしとか」


「最初は寂しかったよ。一人だし、知り合いもなにもないし。でも今は楽しいが勝ってる。ちょー楽しい」


「モデルってどんな仕事をしてるのさ」


「私がやってるのは広告塔になったり。雑誌とかネット広告とかにいる女優。あれをやってるの」


「へえ。じゃあいつかは波瑠奈がテレビで活躍している姿が見れるわけだ」


「そうかもね〜。だからそのためにもさ、悠くん私のこと推してよ」


「同級生のモデルのオタクってなんかおかしくないか?」


「おかしくない! オタクって感じじゃなくて、ただたんに推してくれればいいの。それだけだよ。そうすれば私の名前が夜に出回って、悠くんも嬉しいでしょ」


「そうだね。同級生がテレビで活躍してるところ見たら、元気貰えるかも」


「でしょでしょ。あ、そうだ。悠くん、明日空いてる?」


「明日?ん、まあ、明日定休日だから、空いてるよ。」


「よし、じゃあ宮瀬三中行こう! 懐かしい場所行きたいんだよねえ」


「いいね。なんか久々に行ってみたい気分」


「じゃあこれ、私のLINE。今度また使うかもだし」


「おっけー。仕事終わりに追加しとく」


「じゃ、今日はありがとう。久々に話せて楽しかった」


「こちらこそ」


「じゃあまた明日ね」




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