第2話入学式

桜が満開の4月1日に入学式があった。神谷は髪の毛をワックスでセットして、入学式とオリエンテーションに参加した。

それが終わり、外に出るとサークルの勧誘のビラを先輩に渡されて、両手一杯になりリュックサックに入れて電車で帰った。

道中、電車の外が白い。

最寄り駅で降りると、雪が積もっていた。

帰宅した神谷はもらったサークルのビラを一枚一枚確認して、草野球のサークルと将棋サークルを選び、ビラに書いてある電話番号に電話してみた。

すると、夕方5時に〇〇号室に来て下さいと言う。草野球のサークルだ。


翌日、神谷はその教室に入った。そこには数人の新1年生がいた。

「初めまして。自分は久保田といいます。法学部法律学科です」

「あっ、神谷俊弘と言います。僕も法学部法律学科のIクラスです」

すると、久保田もIクラスだった。

他は文学部、経済学部だった。

「こんにちは、みんなうちのサークル選んでくれて、ありがとうございます。歓迎会を開くので付いて来て下さい」

彼はサークルを立ち上げた原口と言う2年生だった。

他の先輩も集まり、川越まで電車で出て居酒屋へ向かった。

神谷は、

「久保田君、男ばっかし。女の子が欲しいよね?」

「オレも同じ事を思ってた。草野球サークルだからさ。テニスサークル、かわいい子たくさんいたよ」

1年生は、不満を抱えて居酒屋の店内に入って行った。

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