第42話 牢屋に閉じ込められる!……まぁ話し合いで解決しましょ

 《地下牢屋》


 「……」


 「……」


 さて、ジメジメした場所でジメジメした雰囲気。

 

 「ふむ……」


 鉄格子は魔法で強化されてるとは言っても触ってみた感じ力ずくで脱出可能。


 だけど……そんな事をしたら信用を失うかもしれないので一旦マスターに聞いてみるか


 「どうするマスター」


 「……」


 ですよねぇ……


 相変わらず目の下にクマが出来てる状態で俯いてる……はぁ……


 僕達がここに居るのも弁明をしなかったマスターにも非があると思うんだよね。


 「……」


 だけどまぁ……口は災いの元って言うから下手なことは言わない様にしよう。


 僕はマスターに召喚されたんだ。


 一生ついていく……とりあえず今回は暴力よりも話し合いで解決しよう。


 「……」


 「……」


 時間だけがすぎてゆく……


 だが特に話すことも無く。

 

 「反省している様だな」


 階段を降りてくる音がした後暗闇から聞き覚えのある綺麗な声がしてきた。

 

 「……お前か」


 僕を矢で打って来たメデューサ……そして僕達を正面入り口へと導いた張本人だ。


 「そう睨むな、遅かれ早かれ貴様達はこうなっていた……むしろ騒ぎになる前に入れたのを感謝してほしいくらいだ」


 「どう言う事だ?」


 そう聞くとメデューサは周りをチラリとみて誰もいないのを確認し__




 「お前、人間だろ」




 ローブを装着してる僕の正体を見破っていた。




 「な、何の事だ」


 「隠さなくて良い、それについてもこれから会うお方が話してくださるのでな」


 会うお方??





 「この国の魔王様だ」









 

 

 

 

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