第24話 異世界のお散歩!……おや?マスターどこいくの?
ふっふふ〜ん♪
心の中で鼻歌を歌う。
天気は快晴!
周りには角や尻尾や羽、よく分からない目がいっぱいの奴や四足歩行もいる魔族達!
これが夢にまで見た異世界転生!最高!
「……」
ちなみに声に出さないのは一応耳が良い魔族がいるかもしれないので危ない情報は出さない様に注意してる。
魔王様みたいに遠くから見れる前例があるからね。
「フ……」
街並みはフランス?パリ?ちょっと僕は行った事ないから分かんないけど映画とかで見たことある景色だ、オシャレだなぁ。
「……」
そういや、僕の見ていた異世界系のアニメもコンビニから出たら異世界!みたいな展開あったよね、それもこんな感じの街並みで……そうそう!ああいう裏路地みたいな所に入って一悶着あるんだよなぁ。
「……」
ま、まさかね……と言ってもこういうテンプレートは試したくなる……
「……」
薄暗い通り道、いいね雰囲気漂ってるよ
…………
……
「何も無かったな」
そのまま道なりに進んでいたら普通に反対側に出た。
「よくよく考えればどこでも魔王様の目があると考えれば悪さできないって事か」
____それからしばらく街を練り歩いているとショーケースに武器を飾ってある店があった。
「分かり易いな」
ファンタジー要素の1つ武器屋。
日本じゃ考えられない場所だよなぁ……銃刀法違反。
わくわくしながら店に入るとカランカランとベルのなる音がして奥にいた青い肌の店員が此方を向く。
「いらっしゃいませー、今日はどういったものをお探しでしょうか?」
ふむ、どうしよう。
入ってみただけだから特に探してるのとか無いんだよなぁ。
店の中は思ったよりも小ぶりだ、壁には剣や盾が飾られてるが正直ちょっとしたコンビニくらいの大きさ。
「いや、次からプラチナに上がれそうなのでな、良いものが無いか見に来た」
とりあえずそう言っとけばゆっくり見れ____
「かしこまりました、では移動しますね」
__はい?
「!?」
ガコン!と音と共に部屋が揺れる。
「……驚いたな」
この部屋全体がエレベーターの様になっていたのだ。
「お客様初めてですか?うちはこの街唯一の武器屋で他の場所ともこの地下に繋がっているのです、在庫が多いのでカタログなどを見てここにくる人も多いのですがやはり実物を見て決めるお客さんもいますので大丈夫ですよ」
「そ、そうか」
初めて来る人は僕以外にも居るんだろう、驚いても淡々と説明している。
「では、行ってらっしゃいませ」
入ってきた扉を開くと奥の奥に飾ってる武器が豆粒くらいに見えるまで広すぎる空間だった。
もはや街の全体の地下はここに繋がってるのではないかと思うほどだ……
「出直せば良かったかも……」
入っちゃったし、ここまで来てすぐ戻るのも申し訳ないし……見て行くか……
__________
______
____
「ありがとうございました〜」
「……」
時刻は日も落ちてきて夕方くらいか……疲れた……
だけど悪い時間では無かったな。
「サバゲーの銃とか選ぶ時はこんな感じなんだろうなぁ」
さて、家に帰るか……お?
「マスター?」
ちょうど家の付近に来た頃にマスターが歩いているのを見かけた。
「あ、ネバーさん」
「どうした?」
「いや、そろそろ時間かなって」
「?」
「ライトくんがこの時間にここに来いって」
そう言って広げてきたのはこの街の地図。
地図の中には矢印のマークが書かれているけど……これもしかして場所的に僕達の今いる場所!?
すご!こう言うのあったの!?ゲームのマップみたいじゃん!
「ほう……」
もう一つ青い⚪︎の表示があるが、たぶんここが目的地なのだろう。
「行ってみるか」
「うん!」
新しいメンバーの事だし僕も気になるので同行する事にした。
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