第18話 遮断マント!……新しい目的?


 「どうですか、夢にまで見た冒険者生活は」


 会社の社長室の様な場所に召喚され僕達はフカフカのソファに座っている。


 「最高です!お金にも困らなくなったし!今度アパートを引っ越そうかな?と!2人だと少し狭いですし、ネバーさんも部屋が欲しいでしょうし」


 「……」


 「……」


 「あ、すいません、僕だけ話しちゃって」


 「「いや、いい(ぞ)」んですよ」


 微笑ましいなマスターは。


 「貴方達にこれを」


 そう言って机の上の魔法陣から出てきたのは黒いフード付きマント。


 「これは?なんですか?」


 「これはつい先日開発した相手からの“第六感”を遮断するマントです」


 「「?」」


 「…………ネバーさんはともかくマンタティクスさんが知らないのは問題ですよ」


 「てへへ」


 「……私達魔族が人間を感知するのは普通の様に使っている第六感のおかげです、それをこのマントは遮断をすることができるのです」


 お?それってつまり?


 「……つまり、俺の正体がバレる事が無いと言うことか」


 キタコレ!便利アイテム!!!

 まじ魔王様ネ申!!

 素敵!素敵なおっぱい!

 

 「フッ……まぁちょうど外でも情報収集したいと思ってた所だ」


 うわぁぁあ!!異世界の街を探検できるうううえい!


 「喜んでもらえて光栄です」


 う、やばい、顔に出てたか

 目がいいなホントに


 「これは保健体育で習う事ですよマンタティクスさん」


 「え、あー、えと、今、思い出しました」


 「私に嘘は通じません」


 「う……」


 「それとアナタ達に一つ頼みたい事があるのですが、やってくれますよね?」


 なるほど、飴と鞭か?


 「はい」


 「断る理由もない」



 

 「とある冒険者の救出依頼です」




 


 


 

  

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る