第3話 超絶美少女女神様!?……眩しすぎる!



 「ん?ここは……」


 何も見えない白い世界。

 上も下も解らない。

 俺は今立っているのか?



 【やぁ、伝説の勇者』



 「伝説の勇者?ハハッ……何それ、アニメみたいなベターなセリフ」


 

 そう言うと俺から見て斜め上。


 それこそアニメとかによくある魔法陣が出てきてそこから………お……



 【こんにちは、僕はアオイ……君を異世界に転生させる為に来た____女神だ』




 そこから出てきたのは絶世どころの騒ぎではない美しすぎる女性。


 「あ、ぅ……」



 美しいや可愛いと言う言葉はこの人の為に出来たのだろうと思うほどの女神だった。


 【?、どうしたの?』


 美しく輝いている金のサラサラとした髪。

 もちもちと、そして完璧なまでに綺麗な肌。

 見られると魂が吸い込まれそうになる大きな青い瞳。

 そして何より男なら目が釘付けになる形の整った大きな胸。


 完璧なスタイル。


 見てるだけでドキドキしすぎて心臓が張り裂けそうだ。


 「ちょ、直視できない」


 【あら?そりゃ残念、僕としては目に焼き付けておいてほしいんだけどな〜』


 何を言ってるんだ、この人を目に焼き付ける?そんな事したら俺の夜のおかずはこの人だけになって他の女の人なんか月とスッポンにしか思わなくなるぞ!


 【確かに、それは言えてる』


 「え」


 もしかして


 【うん、心の声ダダ漏れ、夜のオカズ用におっぱいだけでも触っとく?』


 「いやぁぁぁぁぁああ!!!」


 恥ずかしいいいいいいいい!俺はなんて事を考えていたんだ!

 ばかばかばかばかばかばか!


 【あはは、おもしろーい♪それはそうと、君、異世界転生って知ってるよね?』


 「は、はい」


 異世界転生って言うのは良く知ってる。

 良くあるのが死んだ後、他の世界に飛ばされて自分たちの持つスキルやチート能力で無双するあれだ。


 【そそ、なら説明はいらないよね?』


 「さ、さっきも言ってたけどもしかして……」


 【そう、君は伝説の勇者に選ばれた人間なんだ』

 

 「えぇ!?」


 【うんうん、驚くのも無理はないよね、君は本当に一般の人間、いや寧ろ一般人より酷いかな?何をしてもダメ、彼女もなくダラダラとアニメやゲームの生活をしていた……もしかしてこのまま生きていたらニートになってたかもね?』


 「う……」

 

 そこまで言わなくても……


 【あ……ごめんごめん!でもね?アニメや漫画を見ているのって異世界に転生するのにかなり有利なんだ』


 「え?」


 【さっきみたいに異世界転生って言ってすぐ理解できるところとか、この後、どう動けばいいか大体想像つくでしょ?』


 「そ、そりゃそうだけど……そんなメタみたいな発言していいの?」


 【?、キャハハハハハハ♪この世界がアニメか漫画、はたまた小説の世界だと思ってるの?笑える♪』


 「そんなに笑わなくても……これだけ現実離れしてるから……」


 【そうだよ、現実離れしてるからこそ、そう言う知識が必要なんだ、今から行く世界で僕達のいた世界の常識は通用しない……例えば野球をしている人なら投げる打つことに関しては得意だろうけど腕が2つ吹っ飛んだ後は使い物にならなくて死んでしまう』


 「腕が……?」


 【やだなぁ、例えばだよ☆』


 「……」


 【だけど君はスポーツじゃなく“異能”に関してのエキスパートだよね、だから君は異世界転生の常識通り、最強の力と特典を持って召喚される事になる』


 「最強の力……」


 【ま、詳細を言うと次の世界に行く間に僕の力で魂以外を作り変えるんだけどね』


 「え?それってどういう__んぐ!?」


 今の今まで顔を合わせてなかったが女神様が僕の頬に手を当て強引にキスをしてきた。


 【ん……じゃ、死ぬほどがんばってね♪』


 そのキスは甘く、柔らかく……僕の思考を停止させ目の前を真っ白にした。


 ________






 ____




 __



 『    』


 【ん?そうだね、でも彼がその人みたい』


 『       』


 【うん、きっと彼ならやってくれるよ』









 【“時の牢獄”を完成させてくれる』







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