第3話 日常

朝、目覚めると部屋中の拭き掃除から開始する。

それが終わるとご飯と味噌汁のみ朝食。

それも終わるとランニングだ。


軽く流す程度。

僕は能力を持っているけど、体力はない。基本的、性能は一般男子高校生のそれだ。下手をすれば、下回る可能性もある。

余り、考え過ぎるのは良くないから、考えないけど。


さて、ランニング中も街のパトロールだ。

悪党が無いか、事件が無いか、そこが大事。

普段だったら、そんな事はしないけど、公園の中を走る事にした。


うん。

朝だから人は居ない。

っと、思ったら、事件だ。


公衆トイレの前に設置されているゴミ箱が倒されている。

これは蹴り倒されたっぽいぞ。

ここで、見ぬふりも可能だけど、やはり見てしまったら、片付けないと気が済まない。テキパキと手を動かして、ゴミ箱を立てる。続いて、ゴミをゴミ箱へ。

ゴミだからあんまり、触りたくないけど、そんな事は言っていられない。


誰かがやらないといけないなら、僕がやる。

誰かがやるだろうは、駄目だ。


誰かは常に僕なんだ。


それが力を持った者の宿命だ。


続く。

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