針の穴
ももいくれあ
第1話
夜を逃した朝だった。
ふざけないで。と呟いた
彼女の漏らした吐息には、
気がつかない筈がなかった。
チクッとささった針の穴は、
いつのまにか広がっていた。
ひとしずくの涙さえも
すり抜けてしまったんだね。
もう絶対泣かないよ。って、
最期の嘆きを残して消えた。
針の穴 ももいくれあ @Kureamomoi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます