⑥何故同じジャンルがウケ続けるの?


 私の中で一番理解し難いのは、これだ。同じような内容が評価を受け続けているのか全く分からない。異世界、異世界、異世界、ざまぁ、ざまぁ、ざまぁ、悪役令嬢、悪役令嬢、悪役令嬢…。その一個一個の作品が高い評価を得るのは分かる。しかしそれに追随した同系統の作品は何故飽きずに読まれている。どんなエンタメ作品でも、流行り廃りはあるのに。


 例えば漫才でも、途中から見ても面白い事が重要視されたり、伏線回収が流行ったり、一つの話題を突き詰める内容にしたり、一個一個のボケの羅列だけで勝負したり、色んな変化があった。やはり同じパターンでは飽きられるのが目に見えており、だからこそ新しいものを求め続けた。そして新しいものを求め続けるエンタメには、「これがやりたい!」「これを見せたい!」みたいな強い意志をビンビンに感じるのだ。


 確かに一つの見事なストーリー構成を目の当たりにして、憧れて真似たくなる気持ちもすごく分かる。というかどんな物事でも真似から始まる訳で。しかしそこから、模倣に過ぎなかった創作から、いつしかオリジナリティが勝手に生まれ、自分だけのモノを作りたくならないのだろうか。読者も、新しいモノを求めていないのだろうか。


 面白い面白くないを抜きにして、とにかく同じジャンルがウケ続けている理由がわからない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る