幕間(第二部振り返り)

レイシア16歳と王子16歳の「第二部の振り返り」

「はい! じゃあ2部の振り返り、はっじめっるよ~」

「唐突だな」

「あ、出たな、モブ王子!」

「もはやモブじゃないだろう!」


「いやいや、私に勝ってから言うんだな。大体なんであんた、二部の冒頭から出てるのよ! あんたの出番三部からじゃなかったの?」

「予定ではそうだったんだが……。新入生挨拶、俺がいるのに他の人がやる訳にはいかないだろう。どう見たって俺だよな。新入生挨拶」

「そのおかげで、どれだけ迷惑被ったか」

「すまん」


「まったくだ!」

「誰?」

「誰だ!」

「作者だ」

「「なんで!」」


「本当に……。王子! あんたが出てくるからプロット全部おかしくなるし、2年生3年生のネタ放出しなきゃいけなくなるし、もうどうしたらいいか分からなくなったよ」


「俺のせい?」

「自業自得じゃない?」

「うわああああぁ—————」


「はいはい。泣き言はいいから帰った帰った」

「うわああああぁ—————。帰る—————」




「なんだったんだ? あれ」

「一言いいたかっただけみたいよ」

「そうなんだ」

「ええ。じゃあ振り返りスタート!」


「じゃあ、寮に入った所からね。寮母さんはカンナさん。寮生は私とイリアさん。イリアさんすごいのよ! イリア・ノベライツというラノベ作家様なの!」

「へ~」

「『制服王子と制服女子~淡い初恋の一幕~』っていうステキな作品が代表作よ」

「まて! あれ書いたのお前の友達か⁉」

「先輩よ」

「あれのおかげで、酷い目にあったのだが?」

「なんで?」

「……言いたくない」

「その程度なのね。じゃあいいじゃない」

「……あとで大変なことになるぞ。きっとな」

「なに? フラグ立てているつもりなの。ふっ、小者っぽいね」

「おぼえてろよ」


「授業は優秀な成績で終わりました。以上」

「雑だな」

「だって、書くことないし」

「あるだろう! 魔法とか!」

「ああそうね。魔法は6属性。属性が増えると威力が弱くなるのよね。仕方ないから料理とか洗濯に役立てているわ。お風呂のお湯張り便利だよね」

「根本的に間違えている気がするよ」

「いいじゃん! 便利が一番!」


「あとは実技ね。全戦全勝! お終い!」

「うっ! 俺のプライドが」

「うん。王子も十分強いよ。それは認めてあげる」

「上からだな」

「しょうがないじゃん! 私のほうが強いんだから」

「くっ! 貴様」

「はいはい。十分強いですよ~」

「ちくしょー」


「そうそう、バイト始めたんだ。黒猫甘味堂って素敵な喫茶店」

「お前、そこで魔改造始めたよな。おっさんの憩いの場を女子のパラダイスにしたんだっけ」

「え? 特許も取ったし、お客様も増やしたし、従業員も増やしたし、新しい店も出したし。WIN WINね」

「店長困りまくっていなかったか?」

「そんなことないよ。多分」

「多分! それ絶対ダメなやつ」


「まあ、そんなこんなで王都の生活は上手くいってるわね。サチも王都に来たし」

「やりたい放題だな」


「ターナー領でもいいことしかしていないわよ。夏にはお祭りも開いたし」

「あの行き当たりばったりの?」

「行き当たりばったりであそこまで出来るって素敵ね」

「行き当たりばったりは認めるんだ」

「認めるよ。成功したら何でもありね」

「ソウデスネ」


「あとは、そう! クマデ領ね。人助けって素晴らしいわね」

「人助けだけど、あれなに? 狼を一刀両断って! どんな切れ味の剣だよ!」

「ああ、あれ? ただの包丁だけど」

「何で包丁⁈」

「まあ、マグロ用のちょっと大きめの包丁だけどね」

「絶対おかしい!」

「まあまあ。ほら、私って料理人だし」

「違うだろう! 料理人は狩りをしない! したとしても包丁で狩らない!」

「頭かたいなあ。つかえる物は何でも使えばいいじゃない」


「それよりなんだ」

「なによ」

「あのかわいいレイシアが本当にこんな風に成長するのか?」

「たぶん……」

「おい!」

「なると思うよ……。どうにかして」

「どうやって⁉」

「さあ?」

「おい!」


「しょうがないじゃない! こんなに長くなるなんて思ってなかったし、何だったら2年生飛ばして〔いろいろありました〕って感じで性格悪くなったところから始める? 始めていい? そうだ! そうしよう!」

「落ち着け! 現実逃避するな!」

「だってだってだって!!! 無理そうじゃない?」

「深呼吸!」

「すーはー すーはー」

「はい落ち着いた」

「そうね。許されないわね。後は流れにまかせましょう!」

「解決していないね」

「どうにかなるって。今までだってかなり行き当たりばったりだったし。これからも勢いと成り行きよ!」

「……そうか……。がんばれ……」

「うん! やるよ」

「いや、頑張らないで! 頑張らないくらいがちょうどいいと思う」

「だめよ! やるからには最善を尽くさないと! 最善を尽くしてやさぐれるよ! おー!」

「間違ってるから! 方向性! 間違えないで!!」


「そんなこんなで、充実した1年を過ごしました」

「急にまとめに入った!」

「次の2年生は短く終わるといいわね」

「ホントニネ」

「ということで、第三部は2年生編ですよ。ここから週2~3回の投稿になると思うので、ゆっくりよんでくださいね」

「減るの?」

「毎日は、無理だって言えって言われてるから。作者に」

「そうか」

「そうよ」


「再開は4月10日頃を予定しているから、それまで忘れないでね、だって」

「作者、怠け癖がついた?」

「多分。でも、休む前の毎日投稿は頑張り過ぎていたのよ。あれは無理ね」

「無理させてエタられても俺たちが困る!」

「そうよ! ゆっくりでもいいから頑張って書かせるわよ! 最後までね!」


「「おおー」」


 そんな所だけ、気の合う2人でした。




 ということで、4月10日頃から再開予定です。

 その前に、第2部の人物紹介を書きます。サブキャラ増えすぎ問題で困っています。

 しばらくお待ちください。

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