謎の答え その②
夜。
水草の中にまぎれて、じっと息を殺している一人の男がいた。
このあたりには
そのとき。
男の目が人影をとらえた。岸に浮かぶ箱のようなものに向かって近づいていく子どもの影。そして……暗闇の中で音がたった。ズルリ――とぬめりに足を取られ、大きなものが池に入りこむ音が!
男は
池に静けさがもどると、男は
「どうして
そんな
「子どもがおぼれているというのに、ね」
水草をかき分けて出てきたのは――
「お前は……どうして」
「夜を指定したのは助けがこないのを期待したのと――先生が仕事をしている昼間に来られると困るからですね」
彼女が知らないうちに犯罪のターゲットになっていたことに気づかれないように。
「ヒントは五十音表にありました。五十音表のわ行には二種類があります。『わいうえをん』とするものと『わをん』とするものです。わざわざ五十音表を付けたのは間違いをおこさないため。なぜなら謎ときの謎はとかれなければならないのですから。
「数字は引き算ではなく表の上での
・問題
お宝は み た ま い け を み ろ
かならず よ る にいくこと
「夜にここに来るように指示した答えを見たとき、私には犯人の狙いがわかりました。みたま池のような釣りの名所となる
いつもなら
先生の悪意はたしかめることができた。
先生はあえぐようにして声をしぼり出す。
「なんの
「たしかに先生の犯罪を証明することは
「あなたはたった今、おぼれ死ぬ子どもを
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