謎の出題
・問題
お宝は「7-2」「4-1」「7-1」「1-2」「2-4」「10-5」「7-2」「9-5」
かならず「8-5」「9-3」にとりにいくこと
・ヒント
わらやまはなたさかあ
いり みひにちしきい
うるゆむふぬつすくう
えれ めへねてせけえ
をろよもほのとそこお
ん
「これは五十音の表かな」
ぼくはヒントと書かれた部分をみて言った。
「問題のところの数字がよくわからないのよ」
「
ぼくが話をふると
「さぁね」
そのまま飲んでいたコーラをすすりきり、カバンを手にとると、席をはなれようとする。
「ちょっと待ってよ。急にどうしたのさ。
「……あまり好きではないな。謎ときの謎というものは理由がわかりきっているものだからね」
「理由?」
「謎ときの謎がつくられる理由はただ一つ――とかれるためだ。犯罪をかくす目的でつくられた……とかれてはならないミステリの謎と、逆にとかれなくてはならない謎ときの謎。後者は私の好みから外れている」
そんなことをいっても、ミステリの謎だって読者にとかれるためにあるのは同じだろう――口に出かけたその言葉をのみ込んだ。
そうだった――これは
「そういうわけで失礼するよ。やることもできたからね」
「やることって?」
「父さんに買ってもらったばかりのドローンが届いたのを思い出した」
「そんなこと言わないでよぅ。
「ふむ……」
「気が変わった。問題をとくことにしよう」
「やったぁ!」
「この謎のカギは引き算にある」
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