無名クラブへようこそ
放課後――明けの
「だから私じゃないってばぁ」
昨日のこと――音楽室の絵の順番がいれかえられていることに気づいた
「つまり絵をいれかえたのは君ではなかったと」
「そうよ。てっきり私は
ぼくは口をはさむ。
「無名クラブってなんなのさ」
「知らないの? この十三小にある、ひみつの謎ときクラブよ」
彼女は図工の
「無名クラブではメンバーによって謎ときが出題されるの」
「問題をとくことで特定の場所が示され、そこでなにかをすることでクリアとなるのだね」
「あれは失敗だったわ……。本を動かす、ということまではわかっていたのだけれど」
ぼくはたしなめた。
「遊びだからって
「ゲームというものは、それ自体がある
そう語る
「音楽室の絵はなにかの答えという
「ああっ! それが答えだったのね」
「ちょっと待った。QEDってなに」
「Q.E.D――証明終了を意味するラテン語の省略だよ。数学などにつかわれる用語であり、探偵の決まり
言われてみると有名なミステリ漫画にそういうのがあった気もする。
「ちょうどいいわ。無名クラブの次の問題が出題されているから、三人で力をあわせてといてみましょうよ」
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