どうせ叶わぬ恋ならば

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いつからだろ、自分の気持ちに素直になれなくなったのは。

いつからかだろう、ずっと貴方の傍にいる自分を想像できなくなったのは。

でもきっと貴方は気づいていないんでしょ？

優しく問いかけてくれる声も少し冷たくも優しく頭を撫でる大きな手も私に向ける優しい眼差しも…

貴方はいつまでも私を子供扱いする。

なら、いっそ…。

「コルト。」

そういつものように呼びかける。

私に気づき貴方はこちらに振り返る。

「白雪…なのか？」

そう言いながら私を見てひどく動揺する。

「幻想薬を使ったんだ。変…かな？」

つい口をついて出た言葉。

「いや、少し驚いただけだ、どんな姿でも白雪は白雪だよ。」そう言い貴方は優しく私に微笑みかける。

応えなんてわかりきっていたはずなのに

私はずるい人間だ。

私がどんな姿であろうとも優しい貴方は

きっと同じ言葉をかけるだろう。

どうせ叶わぬ恋ならば、私男の子になったっていい。


貴方のそばにいられるのなら…。