7 アード冒険者試験をうけるI

森の中で一夜を過ごした。

昨日見えたより、はっきりと迷宮都市イラドが見えた。

帝都と国じくらい高い石造りの壁だ。

「よし、リュノ。イラドに行こうか」

ポヨポヨ

うんと言ってそうだな


15分程度歩いて、イラドの門の前まで来ていた。

「はい大丈夫です。どうぞ」

「次の方」

「身分を証明できるものを提示してください」

「はい大丈夫です。どうぞ」

「次の方」

俺の番になった。

「身分を証明できるものを提示してください」

「自分親に勘当されて最初の街なもんで」

「なら、今所持金はいくらですか?」

「今は、金貨1枚だけです」

「銀貨3枚分頂戴して、銀貨8枚だ」

「はい、通行証」

「通行証は、7日で切れるから注意しろよ」

「ありがとうございます」

「通行証の効力が切れる前に冒険者ギルドで登録しときなよ身分証明に使えるからな」

「はい、ありがとうございます」

「はい、じゃあ次の方」


「リュノ。冒険者になるのってどう思う?」

ポヨンポヨ

いいよって言ってくれているようだ。

「冒険者ギルドってどこだ?」

「えーと」

「おう、お前冒険者ギルドに行きたいのか?」

「貴方は?」

「俺は、カイザー・イディラム」

「D級冒険者のカイザーとは、俺のことよ」

「あー...あーカイザーさんでしたか...」

「うん、知らないなら知らないって言ってよ...そっちの方が傷つかないから...」

「ああ、すみません」

「まあ、俺も冒険者ギルドに用があったし一緒に行くか?」

「お願いしますカイザーさん」

「おう」


冒険者ギルド魔法都市イラド支部


「リーディルさん」

「あら、どうしたの?カイ坊」

「自分から話があります」

「貴方は?」

「俺は、アード・ジグラルしがない調教師兼剣士です」

ジグラルは、死んだ母の旧姓だ。

元々母は、小国のジャーヴァ王国のジグラル伯爵家の長姉だった。なので俺は、勘当された後から母の旧姓であるジグラルを名乗っている。

「アード・ジグラル君ね」

「冒険者になりたいです」

「じゃあ、アード君ちょっとこっち来なさいな」

「はい、これに書いてね」

渡された紙は、このくらいでいいかな?


名前 アード・ジグラル

称号

剣聖


こんなもんか?

「まあ、剣聖なんてすごいわねぇ」

「Cランクくらいなら行けるんじゃないかし

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