3 猩々の宴
猩猩の集落は、猩猩が約250程度住んでいた。
「今日の主役は、お前だからなあ!」
「嫌いなものはないか?」
「あっ」
「どうした?」
「俺自己紹介してねえな」
「それを言うなら、儂も、大猩猩は、肩書きじゃ」
「じゃあ、互いに自己紹介しよう」
「まずは、俺からアード・グラメルスだ」
「儂は、大猩猩のクヴァルドじゃ」
「よろしくクヴァルド」
「ヴァルで良い。この名は、俺が唯一誓約を交した御方と、その配下のみに呼ばせていた名だ」
「なら、俺のこともアードと呼んでくれ」
「アード。誓約ではなく、盟約だ」
「ヴァル...いいのか?」
「ああ、アード」
「盟約。我大いなる猩猩。彼の者は、人の子なり!我らを盟約とし、盟友とし、繋げたまえ!」
濃い魔の力と記憶が流れ込んで来た。
「冥王...の死?」
「ああ、我が誓約を交わした御方は、もうすでに死んでおる」
「だが儂らは、彼の方の本質は消えておらんと思うとる」
「だから儂らは、待ち続けるのじゃ」
「彼の御方の来訪をな」
「そうなのか」
「少し湿っぽくなったな。今日は宴がメインだ!」
「ああ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます