第184話 姉たちがやって来た

 5月17~18日、長姉夫婦と次姉が母の面会の為、大阪から一緒にやってきました。

大阪の長姉の家を朝5時過ぎには出発し、途中次姉も乗せて広島の我が家には10時前には到着しました。

到着後、ゆっくりする間もなく、母の施設に面会に行きました。

(面会の様子は、『介護の時間』に書きます)


 母の面会が終わると、午前11時過ぎだったので、そのまま帰らず、近くの喫茶店でランチをしました。

久々にそろった3姉妹のおしゃべりは尽きず、義兄もよく付き合ってくれていました。

その後は、父の墓参りをして自宅に帰りました。


 家に帰ると、姉たちが持ってきてくれたお土産で、さっそくお茶にしました。

私の大好物の大阪名物みるく饅頭「月化粧」もあったので大喜びしました。

が、この時は次姉が持ってきてくれた、「柚子バターケーキ」を先に頂きました。

柚子の果肉が入った美味しいバターケーキでした。


 その後は、気持ちの良い五月晴れなので、近くの山を散歩したいと姉たちが言うので散策することになりました。

その時に山に散歩に行くならついでにと私のお願いも聞いてもらいました。

我が家は、市水道のほかに山から水を引いていて、庭や畑の花や野菜の水やりなどに使ったりしています。

その水が2日前から出なくなっていたのです。

山からの水を引いている水源地に行って水が出るようにしたいので一緒に行ってもらうことにしました。

私だけは長靴を履いて、いざ、水源地へ。

水源地は近くに流れる谷川に沿った山道を2km位登ったところにあります。

谷川の上流からの水を受けるホースの入り口に網を被せているのですが、そこに枯葉や泥水が溜まって詰まってくるので定期的にそれを取り除かないと水が出なくなるのです。

その作業をする為、姉たちにも散歩がてら付き合ってもらいました。

姉たちはその谷川に沿った道は子供のころに遊んだ記憶があり懐かしみながら、また義兄は水源地に行きながら、まるで「ポツンと一軒家」のようだと言って面白がっていました。

長靴を履いた私だけが谷川に降りてその作業はしました。

無事網をきれいにしたら、途中、ホースから引いた水を一旦溜めておくタンクを設置してあるのですが、そこにちゃんと水が溜まってうまく流れているか確認して、また登った山を姉たちと色んな思い出話をしながら下りて行きました。

いつもは一人で行くこの道をみんなで行くととても楽しかったです。

おかげで水もしっかり出るようになりました。

途中、谷川の向こう側の少し離れたところに鹿を見つけた義兄が「鹿だぁ!」と興奮して叫んでいました。

見ると3匹いて1匹は角が生えていたので鹿の親子かもしれません。

まじかに見るのは珍しかったようで、大喜びでした。

写真を撮りたかったようですが、人に気づいた鹿たちは、あっという間に逃げてしまいました。

私が普通に、「もう家の周りは鹿だらけよ。玄関先までくるよ」というとさらにびっくりしていました( ´艸`)


 翌日も晴天に恵まれて、また姉たちが山を散策したいというので、朝から近くの神社にお参りし、そこから二手に道が分かれているのですが、昨日の水源地と違うもう一つの道を登ってみました。

そこはまだ子供だった頃、お花見になると母にお弁当を作ってもらい(あの頃はめったに食べれなかった巻寿司)喜び勇んで登っていった見晴らしの良い場所があるところです。

登っていると、水害や雪のために倒れた木もあり、昔と様子が違っているところもありましたが、青々と茂った木々からは木漏れ陽がこぼれ、小鳥のさえずりも聞こえ、木や岩に苔も生えていて、まるでジブリの世界のようでした。


 「ここらへんでよくワラビをとったよね」とか「ヤマユリが咲いてたところがあったよね」とか「あそこに桜の木もあったよね」と懐かしみながら目的地まで登ってみました。

が、子供のころはその場所から眼下が見下ろせていたのに、木が大きく生い茂りすぎて、前方が塞がれて見えませんでした。

それは残念でしたが、久々に森林浴をしながら歩いてよい運動になりました。

私にとってはいつも見慣れたただの山でしたが、姉たちにとっては、普段味わえない田舎の空気と懐かしさもあり気持ちが良かったととても喜んでいました。

家に戻ったら、11時頃になっていました。


 毎回来たときはお昼過ぎには帰るのですが、姉たちが来たら広島風のお好み焼きを食べて帰るのが恒例になっているので、今回もお好み焼き屋さんに注文して持ち帰ってみんなでお昼に食べました。

今回はカープソースを使ったお好み焼きを頼みました。

これが好評で姉たちは満足して、午後1時半ごろ家を出発して大阪に帰っていきました。

夕方6時頃には、無事到着したと連絡も入り、安心しました。

姉たちが使った布団のシーツやカバーは剥がしてくれたので洗濯し、義兄が布団も干してくれていたので、私はそれを取り込んで夕方までには元通りにきれいに片づけることができてホッとしました。

あっという間でしたが、母の面会もできて、たくさんおしゃべりもして一緒に山にも登って充実した2日間でした。


近況ノートに画像あります。

https://kakuyomu.jp/users/cocopin/news/16818093077672511578





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