第87話 同級生っていいな

 私には、保育所、小学校、中学校、高校とずっと一緒だった地元の同級生で今でも仲良しの友達が二人います。

その二人とも、実家を次いでお婿さんをもらっています。

そのうち一人は実家がお寺です。

もう一人はご主人の仕事の関係で転勤族でしたが、何年か前に地元に帰って来られました。

それを機に、子供からも手が離れていたので三人でよく会うようになりました。

偶然にも三人とも誕生月が二月で、しかもこの二人の誕生日は一緒です。

そんなわけで、二月には誕生日会と称してお互いのお祝いを兼ねて必ずランチをすることにしています。


それで、今年も三人の都合がついた二月十八日にお誕生日会をしました。

それぞれの近況を話しながらおしゃべりが弾みます。

今回は、

「『年金の請求書』が来たけど、どうした?」とか、

「『介護保険被保険者証』が届いたけど、もうそんな歳になったのかとショックだったよ」とか、

いつもだったら、孫の話しとかで盛り上がるのに、年金の話しと介護保険の話しになり、「いつまでも若いつもりでいたのに、段々と歳を感じる」なんて話しになりました( ´艸`)

そこで私は、この時点ではまだ誕生日が来ていなかったので

「私はまだ二人より一つ若いけどね」と言ったら、

「もう、時間の問題で一緒よ」と言われて大笑いになりました。

そして、友達の一人が

「今までは人に優しく、自分に厳しくしてきたけど、これからは自分に優しく生きていくつもりよ」と言ったので、みんなで「そうよ、そうよ、自分を大切にするのが優先よね」と意見が一致しました。

ランチを食べた後はデザートも頂いて二~三時間くらいおしゃべりをして解散しました。

同級生ってことで気が許せるというか、いつ会っても高校生の時のような気分で楽しく過ごせて同級生っていいなって実感しました。


 ある本に一般的に、六十歳からは自らの意思で自由に活動できる『黄金の十五年』といわれていると書いてありました。

まだ働きつつも趣味の時間を楽しんだり友達と遊びに出掛けたりと日常を楽しく過ごせる時期だそうです。

確かに、今まで抱いていた「成功しなければ」とかいうような社会的な欲求や「子供達の為に頑張らなければ」という責任感は薄れ、精神的には落ち着いたように思います。

その一方で体力の衰えを感じたりと、加齢を実感するようになりました。

でも、これは誰もがいつかは通る道。

想像できる範囲で老いへの準備をしつつ、今を大切に暮らしていくしかないのです。

明日は明日の風が吹く……くらいの気持ちで過ごしたいものです。

誕生日を目前に控え、同級生といろんな話しをしながら、のんびり、ゆっくり、明るく生きていこうねって思った次第です。


近況ノートに画像あります。

https://kakuyomu.jp/users/cocopin/news/16817330653437181221



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る