第74話 パートに出始めました(#^^#)

 私は、子育て中に本業以外に色々なバイトをしてきたこともあり働きづめだったので、定年したらきっぱり仕事は辞めて、スローライフを楽しむと決めていました。

それで予定通り、定年で辞めました。

と言っても、母の介護が始まっていたので、それなりに忙しくしていました。

そんな介護の日々でしたが昨年の七月に施設の空きが出来たのを機に、母は施設に入所しました。

それで、介護から解放された私は本当の意味でのスローライフが始まりました。

自分の時間がたっぷりとれるようになったので、好きな趣味に没頭したりも出来るようになりました。


 そんな日々を送っていた今年の正月明けに、以前定年まで勤めていた会社の後輩だった方(今はリーダー)から電話がありました。

定年まで働いていた所は、知的・身体・精神障害のある方の社会福祉施設です。

電話の内容は、施設の社員が不足して業務がスムーズに流れない緊急事態なので、少しの時間でもパートに来てもらえないかとの事でした。

私は、もう仕事に出ることはないだろうと思っていたので、突然の電話にすぐ返事が出来ず、

「期待に添えないかもしれませんが、少し考える時間をください」と言って一旦電話を切りました。

ちょうど、姉が来ていたので

「パートに来て欲しいって言われたんだけど、困ったなぁ。どうしよう」と言うと、

「週に二日か三日位なら仕事に出るのもいいんじゃない」と言いました。

そう言われると、短い時間で週に二日か三日ならいいかもしれないと思い初めました。

しかも、私は頼まれると断れないタイプの人間です。

職場が困っているのも確かです。

それでこちらの条件を呑んでくれるならオッケーしようと思って、連絡を入れその旨を伝えたところ、それでいいとの事でした。

改めて所長から連絡があり、「詳しい話を」との事で一度面接に行きました。


 話しも具体的に決まり一月十八日からパートに出ることになりました。

時間は三時間半勤務の時と六時間勤務の時とあり週二日の時と週三日の時があります。

一応は履歴書がいるということで、百円ショップで購入し、久々に履歴書を書きました。

この履歴書を書くのは学校卒業した時を計算しなければいけないので面倒だと思っていましたが、今は何年生まれかですぐわかる早見表がついているんですね。

助かりました。

 

 定年してから約五年のブランクがあるので、大丈夫かなという不安もありました。

が、久しぶりの職場は異動などがあったり辞められたりで、多少顔ぶれは変わっていましたが、懐かしい顔ぶれもあり経験もある職場なので、すぐに打ち解けることが出来ました。

しかも利用者さんは私の事を覚えていてくれて、何人かはすぐに私の所へ集まってきて「〇〇さんじゃあ、覚えとるよ。〇〇さんが来るのを待っとたよ」と言ってくれて、なんだか熱いものがこみ上げてきました。


 そんな感じでパートに出始めました(#^^#)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る