第75話 ドラマ『星降る夜に』

 以前、私は手話教室に通っていると話したことがあると思います。

手話教室では、テキストに添って1年かけて入門編を勉強し、2年目には基礎編を勉強します。

 テキストに添って、まじめに取り組んでいると、慣れない手話に結構疲れます。

そんな時、講師の先生が「気分転換に手話の出てくるドラマのセリフを再現しましょう」と言って、前回放送されて話題になっていた『silentサイレント』(フジテレビ)を取り上げて下さっていました。

『silent』とは音のない世界で再び出会った二人が織り成す、切なくも温かいラブストーリーです。

 私も「手話教室」に通っていることで余計に関心があり興味を持ってそのドラマを見ていました。

しかし、手話を習ってるから読み取れると思ったら大間違いでした。

ついつい字幕を見てしまって肝心の手話を見てないんです。

じゃあ、手話だけ見ていればいいんですが、ゆっくりやってくれる時はなんとなくわかりますが、早いと理解できません。

下手に手話を習ってるなんて言えないなぁと反省です💦

教室では毎回、このドラマの手話が話題になっていました。

想くん(目黒蓮)の、悲壮感漂わせる手話に涙を誘われた人も多かったのではないでしょうか?


 ドラマの中で使われた手話を、もう一度分かりやすく教えてもらうと頭に入りやすいですね。

その中で、プリンの手話がありました。

片手をお皿に見立て、もう片方の手の指で「プリン」の形に似せ、フルフルと揺らすしぐさは、可愛くて、すぐみんなで真似してみました。


 今月から始まったドラマでも手話が使われるドラマがあります。

『星降る夜に』(テレビ朝日)です。

星降る夜にソロキャンプをしている産科婦人科医・雪宮鈴(吉高由里子)と出逢った、音のない世界で生きる遺品整理士・柊一星(北村匠海)。

お酒を飲んでる彼女の前に現れたのは、無言でカメラを構える一星。

彼は戸惑う鈴をよそに連続でシャッターを切ると、いきなりキスします。

ちょっと図々しいけど、慈しむような優しさにあふれる彼と亡き母の遺品整理を通し心を救われた鈴はマフラーを手に、海で写真を撮る彼に会いに行きます。


冒頭で鈴と初めて出会った時の一星が放った初めての言葉が


「お前のゲロ、全部片づけた、バ~カ!」

と手話で悪態をついて立ち去ります。


再会を果たした鈴は

「ありがとう」

と母の遺品の整理のお礼を手話でまず言って


「でも、お前のキス、大したことなかったけどなぁ」

と手話で言い返します。(健常者の鈴は手話を調べたんでしょうねw)


その時の手話表現を「手話教室」でも再現してみました。

内容が面白いだけに、みんなすぐに覚えて手話で再現できました。

手話で大事なのは状況に応じた動作の大小と顔の表情です。


「お前・ゲロ・全部・片付け・バカ」

「でも・お前・キス・大したことない」

一つ一つの単語の手話をしながら表情も嫌そうにしたりすることでより相手に伝わります。

結構表情は大事だなって思いました。

『silent』はシリアスな展開が続きましたが、今回の『星降る夜に』はコミカルなイメージで面白そうな展開なので、これまた目が離せなくなりました。


 このドラマがある期間中は、きっとドラマのセリフも手話教室で勉強することになると思うので楽しみです(^^♪





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