第71話 アルバイト ④

 パソコン教室のアシスタントのバイトを何年かしましたが、その他に結婚式などのホールスタッフのバイトもしました。

これは派遣会社に登録しておいて、仕事がある時に連絡がきて都合が良ければ引き受けるようになっています。

なので、自分の都合が良い時だけバイトが出来るので助かりました。

時給も結構良かったです。


 白い長袖ブラウスと黒のパンプスは自分持ちですが、黒のロングスカートは貸し出してくれて自分のサイズに合うものをバイトの当日に選びます。

殆んどが結婚式の披露宴ですが、その他パーティやイベントなどにもお呼びがかかりました。

披露宴は、会場内のテーブルの一卓を担当し、そのテーブルのゲストにお料理や飲み物を提供しておもてなしをする仕事です。

披露宴中は忙しいので、事前にバックヤードの準備もして、動きやすいようにしておきます。

準備が終わったら、打ち合わせが行われ、ご両家のお名前や披露宴の進行の流れ、コース料理の種類、ドリンクメニューの内容などを共有します。

披露宴が始まると担当のテーブルのゲストに、「本日はおめでとうございます。本日担当させて頂きます〇〇です」と、とびっきりの笑顔で挨拶をして、その後脇に立って新郎新婦が入場するのを拍手で迎えます。

 新郎新婦の入場が終わると、グラスにシャンペンを注ぎ乾杯の準備をします。

その後はコース料理をゲストの食べる様子を見ながら皿を下げたり、新しい料理を出したり、飲み物の注文を受けて届けたり、一通りの料理を出し終えるまではバタバタします。

 クライマックスの、新婦さんがご両親に手紙を読む頃は、落ち着いてきているので、脇に立って一緒に披露宴を見て感動することもしばしばでした。


 こちらのバイトも華やかな結婚式のお手伝いが出来て、仕事をしながらハッピーな気持ちになり大変ながらも有難いバイトでした。


 まだまだバイトの話しは次回に続きます。

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