第61話 報恩講

 先日、報恩講が無事終わりました。

この時期が来ると今年もいよいよ終りに近づくと感慨深い気持ちになります。


報恩講とは、

浄土真宗の門徒が、一年間で最も大切にする仏事です。

私たちが生きていく上には、親の恩や師の恩など、色々な恩があります。

それぞれ大切なことですが、報恩講の恩は、私たちを救って下さる仏様(如来大悲)、そして私たちに先立って生きて行かれた方々の勧めによって念仏の教えにい(寄り集まって一つになる)、一人一人が生きる拠り所を教えて頂いたご恩の事です。

そのご恩に報い、先達の後に続いて、いつのどこの誰にでもかけられた仏様からの「本当の願い」を共に聞いてまいりましょうという願いが、報恩講という仏事には託されているのだそうです。


 と言っても本当のところはよく分かっていませんが、ご住職様にお参り頂き、今年一年の感謝の気持ちを仏様に捧げる場だと私は解釈しています。

 厳かな気持ちで念仏を唱え、ご住職様の講和を聞いていると今年一年が無事に過ごせたことへの感謝の気持ちが湧いてきました。

 

 又、報恩講がある事によって、家の中の掃除もいつもよりは念入りにし、仏壇を綺麗にし、お供えやお花も新しく活けたりとすることで、清々しい気持ちにもなります。

とかく寒くなると家の中に籠って動きたくなくなるので、こういった節目があるのも生活に張りが出来て良いことだなとも思います。

なにはともあれ、一つの行事が終わってホッとしました。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る