第84話 バレンタインデーの思い出 ①
もうすくバレンタインデーですね。
バレンタインデーと言えば、愛の告白をイメージしますよね。
これは私史上、一番モテた(?)日の思い出です。
それは私の定年退職の送別会の時の出来事です。
私は二月生まれなので、二月に六十歳を迎えその月いっぱいで退職という運びになりました。
その後も継続して働くことは可能でしたが、私は母の介護がある為、これを機に退職しました。
それで、私の送別会が退職前の二月十四日に行われました。
そう、バレンタインデーの日です。
会社から会場までは送迎バスが出たので、みんな飲む気満々でした。
私は途中から送迎バスには乗りましたが、そこまでは車を運転して行っていたのでアルコールを飲む事はできませんでした。(残念)
何といっても私が主役の送別会なので、所長がしっかり私の仕事の貢献度を称えて褒め上げて下さいました。
おまけに課長まで素晴らしい人材を失うことになり残念だと持ち上げて下さいました。
私は今までになく褒めちぎられて持ち上げられてドンドン気持ちがハイテンションに!
宴も中盤になると、みんなほどよくアルコールを飲んでほろ酔い気分で盛り上がっていました。
私は車の運転があるのでこの日は全く飲んでいません。
しかし、私はアルコールが入っていなくてもまるで飲んだみたいに演出できる演技派です。
なので、ワイワイみんなと騒いでいました。
そこでビンゴゲームが行われて、更に盛り上がっていきました。
私は調子よく早々とビンゴになって、商品券をゲットしました。
ゲームも終わり商品券をゲットしたことで浮かれてきたし、みんな飲んで出来上がっていたので、これならいけるかもと用意しておいた手品を披露することにしました。
前に出て「今から手品をしま~す!」と宣言すると、みんな一斉に私に注目しました。
私が、「タララララ~♬」と手品の音楽っぽい曲を口づさみ始めると、みんなも乗ってきて口づさんで盛り上げようとしてくれました。
大きな輪にしたリボン(幅3㎝位)の真ん中をずっと切っていったら、普通は二つの輪に分かれますが、それが分かれずに大きな一つの輪になるという誰でも簡単にできる手品です。
大した手品ではありません。(もちろんあらかじめ仕掛けはしてあります)
まずは課長に出てきてもらって輪にしたリボンを切ってもらいました。
案の定、リボンが分かれて二つの輪になりました。
そこでもう一つ同じように用意していた輪にしたリボンを私が切ると、二つに分かれず、大きな一つの輪になりました。
すると「えっ!なんで?」とみんな不思議がって「凄い!」と割れるような拍手で盛り上げてくれました。
みんないい人です( ´艸`)
(∀`*ゞ)エヘヘ、と私は得意げになっていました。
何とか計画通りいきました。
すると、そこへ職場の若手男性が走り寄ってきました。
ここからは私の想定外でした。
何とここで時間切れになってしまいました。
この続きはまた明日……。(@^^)/~~~
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