第36話 手話講座
── 突然ですが皆様、9月23日は何の日か知っていますか?
はい、そこのあなた。
「たしか、秋分の日だったような……」
── はい、正解です!2022年9月23日は秋分の日ですね。他には?
「???……」
── 実は手話言語の国際デーなんです。
「なんじゃそれ?」
毎年、9月23日は「手話言語の国際デー」です。
2017年12月19日に国連総会で決議されました。
決議文では、手話言語が音声言語と対等であることを認め、ろう者の人権が完全に保障されるように国連加盟国が社会全体で手話言語についての意識を高める手段を講じることを促進することとされ「手話言語の国際デー」となりました。
「へぇ~、そうなんだ」
── じゃあ、「手話言語」ってなんでしょう?
手話言語とは……。
手話言語は手の形、位置、動きをもとに、表情も活用する独自の文法体系をもった、音声言語と対等な言語です。
障害者権利条約の定義に手話が「言語」として位置づけられ、日本においても改正障害者基本法で初めて「言語(手話を含む)」と明記されたことで手話が言語として法的に認知されました。(2018年6月19日)
私は、1年前から『手話講座』に通い始め手話の勉強をしています。
実はそこで初めて9月23日が手話言語の国際デーだと知ったのです。
私は手話って、ろう者にとって当たり前の手段だと思っていました。
しかし、多くのろう学校ではほんの十数年前まで手話の使用が禁止されていたんです。
20世紀初頭、アメリカから口話(口の動きを読み取る)という言語指導法が上陸。
その後、日本のろう教育の現場を席巻していく中で「手話は口語の習得を妨げるもの」とみなされました。
驚いたことに、手話を使ったら罰せられた事実もあるようです。
90年代、ろう者の方達が、教育現場への手話導入を各地に訴えました。
そんな動きの甲斐あって今では、コミュニケーション手段の一つとして認められています。
平成26年(2014年)から「手話パフォーマンス甲子園」が開催されており、その全国大会に、秋篠宮ご夫妻の次女の佳子様が出席され、手話を交えてお言葉を述べられておられます。
それを、いつだったか、たまたま目にした私は、とても滑らかな手の動きに、見入ってしまいました。
いつか機会があれば手話を習ってみたいなと朧げに思った瞬間でした。
長々と話してきましたが、そんな経緯もあって今、手話を習い始めたばかりの初心者マークの私です。
昨年から、学んでいるのですが、コロナ禍で中止の期間があった為、2年目に入っているにもかかわらず、まだまだうまく手話が使えません。
でも、学ぶことが学生になった気分で面白くて楽しいのです。
いつか上手になったら、ボランティア活動にも参加してみたいと思っている私なのです。
うふふ、道のりは長そう( ´艸`)
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