第8話 久々の花火大会

 ドドドンと 夜空に花火 うち開き 光の舞に 笑顔輝く


 7月16日(土)に、地元で久々の夏祭りが開催されました。

それは行かなきゃと、今回の三連休を利用して娘家族がやって来ました。

恒例の夏祭りは新型コロナウィルス禍などで、開催されるのは4年ぶり。

お祭りの後半に打ち上げ花火が上がるので私も心待ちにしていました。

予報では雨マークだったので、心配していたら、

「私は晴れ女だから絶対晴れるよ」と自信満々の娘。

私も晴れ女を自負しているのですが、娘は更に強力な晴れ女。

私の記憶の中で、今まで大事な時に雨が降ったことはありません。

しかしながら前日の予報でも、午後から激しい雨予報。

うわぁ、今回ばかりは、雨で中止となるか……。

そう思っていましたがなんと当日は予想外に晴天となりました。

さすが、晴れ女!大したお力です。


 夕方、6時半からスタートで、最初は地元の高校の神楽部の生徒達による神楽「厳島いつくしま合戦」が披露されました。

今回はまだ、コロナ禍ということで、いつもなら出店がずらりと並ぶのですが、それは全くなしでした。

出店も孫達にとっては楽しみだったのですが、コロナ禍ということで止むを得ません。

なので私達は、家で夕食を済ませてから出かけました。

孫達は浴衣を着てはしゃいでいました。

会場までの車の乗り入れは出来ないことになっており、市役所まで行くと、そこから会場までの送迎バスが運行していました。

7時頃に会場に着いたので高校生が演じる神楽はすでに始まっていました。

娘も孫達もこの神楽を見るのが好きなので、夢中で見ていました。

今回は出し物もかなり縮小されていて、この後は、町内の有志による一心いっしん踊りという盆踊り、その後、もう一度今度は大人による神楽が披露され、それが終了後に、打ち上げ花火が上がることになっていました。

今回の花火はいつもより数が少なめの約1800発との事でした。


 踊りの時間になったら、娘の地元の友達から声がかかり、なんと、急遽、娘も法被を着て踊りに参加することになりました。

いきなり踊れるのか?と思いましたが、同じ動作の繰り返しで意外と真似ながら踊ってました。やればできるもんですね。

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら躍らにゃ損々。ってなもんです。

私はスマホで踊っているところを撮るのに忙しくなりました。


 最後の出し物の神楽が終わると、いよいよ打ち上げ花火です。

会場の人数もいきなり増えた感じがしました。

久々の打ち上げ花火は、予想以上に綺麗で、今迄コロナ禍で自粛を強いられストレスが溜まった心を一気に吹き飛ばしてくれるほどの感動を与えてくれました。

打ち上げる数が、例年より少ないと聞いていましたが、十分満足するほどのものでした。

打ちあがる度に歓声が上がり、私も「凄い、凄い」と思わず声を上げていました。


 ここ数年で、当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなってきている現在、この花火が見れたこと、お祭りに参加できたことは非常に嬉しいものでした。

みんなが笑顔のこんな平和な日が続いて欲しいものだと心から思った一日でした。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る